第6話・友誼イベント

 果物が運ばれている状況でリファに食べる量を聞く。ガウムもだ。


 それと運ぶのが大変なら休んでいいと伝えた。


「おーけー」


 リファがそういって早速休みだす。収穫は自分でやろう。


 三日あれば畑が買えそう。そう思いながらいくつか納品して、鉄石を加工しに鍛冶師ギルドへと向かう。


 鍛冶師ギルドのレンタル施設というのがあり、個室がオープンかでお金がかかる。節約したいからオープンで、掲示板が怖いけど。


 なんか掲示板覗いたら、世界語所持者がいなくてレシピ無しで武器作り始めてる人が多いらしい。インゴット化してから作ることを教えた。


 見に行ったら、インゴット作り出していた。


「牙のインゴットできたぞ!」


「くっそ、武器簡単じゃねえか!」


「失敗込みでレシピ無しでやるのはキツイが、やってれば登録されるな!」


「ぐああーーーーいままでの素材達の努力があぁぁぁぁ」


 そんな悲鳴を聞きながら、鉄石から鉄のインゴットを作って、簡単な剣を作る。


 性能は低いが、鉄の片手剣ができて、真剣に作ったのは鉄のオノだ。伐採能力もあるのを確認して、これは耐久値を強くするように心がけた。


 リアルなのは、鉄を分厚くすると耐久が増して重くなるところ。ギリギリを責めたいし、攻撃力は切れ味に通じるから、必死に研ぐ。


 一日かけて作り終えて、帰ることにした。これで森に行ける。


 時間をかけて、朝に出発。狩人の森へと向かう。


「グリモワールは魔法温存、ガウムは基本攻撃、しんじゅは自分と共に攻撃ね。しんじゅを軸に戦うから」


「わん!」


 ガウムは分かったように尻尾を振り、しんじゅは跳びはね、グリモワールは上下に動く。


 調べまわるとミサイルピックという豚、コケッコという鶏の集団、ベビーボアとアタックボアという強敵がいる。


 それとは別にマナキノコ、薬膳花というものが採れた。花にも色付きのフラワーという花系統の種類があり。赤は攻撃、黄色は防御、青は解毒、緑は治癒、紫は魔力に効能があるらしい。種も手に入り、マナリーフを確保する。


 剣で戦い【剣術スキル】を覚えた。これでしばらく戦おうと思う。


 伐採オノで木を切る。何度か失敗したが、【伐採スキル】を覚えて固い木材と柔らかい木材が手に入る。種類には細かく、オーク、カエデや固い木材でロック木材というのがある。


 動物小屋というのがクラフトできるから、高いロック木材と匂いの良いヤスラギ木材というのを取っておく。


 魔法が強いな。いまのところ囲まれなければ問題ない。


 ヒールを使うタイミングが無いな。そう思っていると、レベルは3になる。しんじゅはメインに活躍させているから傷つくのが多いが、レベルが3になった。ガウムと並ぶ。


 グリモワールはレベル2だ。この調子で頑張って欲しい。


「ランスディアだ。あれは勝てないから回避だよ」


「わん」


 そう言って槍のような角を持つ鹿をスルーして進む。こうしていると、リトルイチゴという果物を発見した。


 それと共に空でハンターカラスが飛んでいる。なにか狙っているようだ。


「わんわん!」


 リトルイチゴのところに傷ついたモンスターがいる。名前はシルクワーム。カイコのようなモンスターだ。


 イベントかな? アイコンが敵エネミーを表す赤ではなく白だ。そう思い助けることにした。ハンターカラスに【ライトニング】を放ち、こちらに寄せて戦う。


 スリングに切り替えて、命中させておこう。


 倒し終えたらヒールをかけて、治してあげる。感謝しているようだが、いまはここまでかな?


 そう思い、リトルイチゴを手に入れて、拠点へと戻っていく。


 戻ったところでリファが歌っている。仕事もしているようなので助かるよ。


「おきゃくさーん」


 そういってマナリーフのところを指さす。シルクワームがいた。


『シルクワームと友誼を結びますか?YES/NO』


 何だか分からないがYES。するとアイコンが緑に変わる。テイムモンスターだ。


 そうか、引っかかる言い方をしていたが、従魔術の『テイム』以外で仲間にする方法があるのか。それも上限に含まれない。


 三体のシルクワームは糸を出して、マナリーフをエサにする。名前は付けなくていいらしいな。


 こういうのもいるのかと思いながら、木の矢を作る。狩猟ギルドが練習用として買い取ってくれるからね。木工を育てておきたい。


 exスキルを育てていれば、かなり広く扱えるはずだ。動物小屋を作れるようになるかもしれないしね


 こうして花も畑以外に植えられたので、綺麗に植えてみることにした。鉄石を集めても鉄の矢作る以外に用は無いだろう。


 お金は入りやすい方だろうか。しばらく農場に関する本とか調べてみるか。果実はお金になるからね。


 食べられる肉はいまのところ料理にはせずにガウムのエサだ。


 いろいろ気を付けながらやりくりするか。しばらくは単純に森と洞窟を行き来して、レベルとお金集めだな。


 錬金術が使えるから、品物の質を高めてみよう。同じ品物同士を錬金すると、別のものや強化されるらしいから。


 そのうち防具も買いに行こう。そう思い、木工作業する。畑でも経験値が入るから助かるな。

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