第5話 夢の国は夢見る国?


夢の国(◯ィズニーランド)には、

定期的に二人で行くことがある。




僕は高校の修学旅行以来、

彼女と初めて行ったが、

彼女はもともと定期的に行っていたことから、

付き合い出して

早々に一緒に行くことになった。






高校の修学旅行以来は、

田舎者なので許してください。







さてここで皆さんに問いたい。







皆さんは夢の国に行く時に、

何時頃から行きますか?






僕は開園後、ゆっくり行き、

お昼ぐらいから遊ぶものかと思っていたが、

彼女と一緒に行くことで

その考えが間違っていることを

知ることになった。









夢の国に一緒に行くと決まった日のこと、

僕は何時頃に家を出るかを彼女に聞いた時に、









「朝六時半に出るよ」









と言われた。

※片道夢の国まで一時間弱。





開園時間九時って見たんだけど…。

とは言えず、

朝六時に起きて家を出ることになった。






案の定、開演までは約一時間待つことになり、

なぜこんなに朝早くから行くんだ?

という僕の疑問は周りに僕たちよりも

早い沢山の方々がいた事で

いつのまにか無くなってしまっていた。





ただ、朝早くから行くことのメリットとして、

一番並ぶアトラクションを

あまり並ばず乗れることや、

欲しいグッズを買うことができるなどの

メリットがあり、

これはこれで良かったと感じることができた。





そのまま沢山のアトラクションに乗り、

充実したまま夕方に。

そこでお互いに同じ言葉を発してしまった。










『『眠たくなってきた』』と。









普段土日に朝早くから

遊び回るということをしない二人のため、

朝早かった分、

夕方には既に睡魔に襲われてしまった。



流石に限界だと感じ、

二人で今日は帰ろうという意見に。



家までの道中で

次からはゆっくり行くようにしよう。

と僕が彼女に言うと、

振り返りざまに彼女は僕にこう返してきた。















「次こそは大丈夫だよ!」と。








素敵な笑顔で発せられたその言葉を信じ、

その後数回朝イチで入園をしたが、

全て夕方に睡魔に負けて帰宅。



僕たちが楽しみに行っていた夢の国は、

気づけば、

夕方には電車の中で

夢見る国に変わってしまった。







◯ィズニー後に家に帰った後、

彼女が



「なんで最後までいる事ができないんだ…」



と嘆くところを見てからは、

面白いのでゆっくり行こうとは

僕は言わなくなっていた。

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