第38話

撮影終わって着替えに行くと、旭川あさひかわさんいたー。服を準備する人だよ。


「お疲れ様」


「はーい!もう帰るとこ」


「へぇ、そっか…。尚巳ちゃん、すごく大人っぽくなったね」


「そう?かなー?」


じろじろ見られてる。あ、冬が部屋にきた。


「尚巳。着替えたら帰るよ」


「うん!待ってて〜」


冬は怖い目で旭川さんを見ていた。


「あの、彼氏さん。私に何か?」


「あまり尚巳をじろじろ見ないで頂けますか?不快です」


「それは、やきもち?」


「違います。セクハラで訴えますよ?」


「はは。まだまだ若いね」


「尚巳に触りでもしたら許しませんから」


「…怖い子だね、最近の子は」


なんか〜喧嘩してるのかな?


「お待たせ!」


「よし、帰ろう。お疲れ様でした」


バタバタして帰らなくてもいいのに。

帰り道、冬はまだ怒ってそう。


「旭川さん嫌い?」


「はぁ…。尚巳、いいか?あの人明らかに尚巳の胸ばっか見てたから!信じられないやつだ!」


「そう?」


「そうだよ!気持ち悪いおっさんだ!あんまり近づくなよ?」


「んー、気持ち悪いかな?けっこーイケメンだよ?」


「ないから!」


冬ったら〜プンプンしてる。

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