第24話

「あらぁ〜!やだぁー!嬉しいー!」


でかい家の中のご婦人は、ワンピースを着ていて、想像していたよりも、元気であった。


「うるさい」


「今寝てるから大丈夫よー?はじめまして、足助です。あ、名前はみどりでーす」


「うるさい。…すみません、この人が話したいとうるさくて」


「なにそれ。私、ブルーベリーちゃんのファンなんです!もー、2人で話しさせて」


「すみません、そこに座って頂けますか?」


ソファーを案内される。


「守、お茶出したら晩ご飯作ってて」


「は?プロデュースの話するんじゃないわけ?」


「それはリモートでもいけるのよ」


「じゃなんだよ」


「2人だけで話したいから。子供泣いたら呼び出すからね」


「…わかった。お茶用意しますね」


社長夫人は、私だけと話したいらしい。お茶を入れてくれる社長には、聞かれたくないこと。セクハラの件なのだろうか。社長がいなくなったところで、話し始めた。


「書き込みの文章読ませて頂きました」


「そうですか」


ピーチの仕業のようだ。


「リンク先調べたら、風俗店でした。それで、復元したんですよ。店のプロフィールとか、ブログとか」


「復元ですか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る