第22話

メイクしてもらいつつ、ブルーベリーを心配する。たぶん、今はいろんな人と挨拶してるだろうけど。

モデル経験ないけどできるもんなのか?


「ブルーベリーちゃん、テレビで見るより美しいですね」


メイクの餅月もちづきさんもにやにやしてる。


「あの〜ブルーベリーと一回会ってますかー?」


「あ、はい。採寸に昨日来たんですよぉ。いやぁ、プロポーションいいですね!」


まぁ、確かに?痩せてるし、髪の毛さらさらで長いし。


「失礼します。あ、ここはメイクの部屋で…」


始終にやつく藤原さん。あの人、ブルーベリー狙い?だけど、本人は全然興味なさそうだよー。

ブルーベリーのタイプってそもそもある?

男に一切興味なさそう。


「ブルーベリーです。今日からよろしくお願いします」


そういや、ブルーベリーはそのまま使うんだ。てか、私の名前ばれたんじゃね?零がさっちゃんなんて呼ぶから。

本名なんていうんだ?


「藤原さん。今から撮影するらしいから、ブルーベリーちゃんおかりしますよー?」


「あ、はい」


イケイケな旭川あさひかわさんというメイクさんが笑いかけてる。この方は元モデルで人気だったとか?なので、藤原さんも言うこと聞いちゃう。


「さ!こちらへどーぞー?」


名残惜しそうに藤原さんは出ていく。顔に出過ぎだ。


「はい、ピーチちゃん終わりました」


「ありがとうございまーす。じゃ、行きま〜す」


ブルーベリーよ。スタッフと仲良くできるんだろうか。今までは、特にごますったり、そういうことしてなかったけども。

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