第15話

「うっかり、ストロベリーのこと知ってるの暴露したし、それにちょっと…暴言多かったから…辞めさせられるかも」


「私だって蹴り飛ばしたけど」


「え…さっちゃん。やりすぎはよくないですよ?」


「大丈夫。本気ではやってないから内臓は大丈夫なはず」


「私は知名度ないから、もう無理かも」


「えーなにそれ」


ブルーベリーは自分のことなのに、なんか冷静すぎない?もっと焦らない?


「それかしつこくされるか」


「どっちも嫌なんですけど」


「それはそうだけど、あの人諦め悪い人で有名だから」


「そ、そんなの、知らないけど…」


「と、とりあえずなにか食べませんか?」


零は立ち上がった。今日は、洋服を着ていたから、なにもつっこまれなくてすんだ。よく、着物を着てるから。


「そのなにかって〜私の作り置きですけど」


「僕が、準備しますね」


零が作ったかのように、丁寧にお皿に盛ったものを出した。なんてやつ。


「どうぞ」


「ありがとうございます」


ブルーベリーは律儀に礼を言ってる。


「はーあ、芸能界ってめんどくさー。意味わかんないことばっかー」


「おいしいですか?あ、いかがですか?」


「おいしいです」


「そうですよね?さっちゃん料理得意でですね!」


零がうるさい。


「ちょっとーしゃべってるんですけど。邪魔しないでよね」


そのあと、ブルーベリーはソファで寝てしまった。ので、そのままにして布団で寝ようとしたら…零が盛って!

最悪!無理無理、バカなの?


そんな時、リビングから音がした。

零が全裸で様子を見に行ったら、ブルーベリーのスマホが鳴ってたらしい。で、ちょーどブルーベリーは起きてて零は見られた。

そのままブルーベリーはご帰宅したが…


「バカじゃないの!なにしてんの!」


「暗くてよく見えなかったはずです」


「いや見えるから。スマホ光ってたんでしょーが」


「はい。特に嫌がられませんでした」


「…セクハラじゃん!零最悪!ブルーベリーは処女なんだよ?」


「え?そうなんですか?」

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