揉め事

第11話

今日は番組収録で、学校に行けず。

ようやく終わったけど、もう夜。さっさと帰ろー。私達は、終わり次第楽屋から各自で帰る。仲良しこよしなグループじゃなく個人主義。


さっさと帰ろうとしたら、メンバーのブルーベリーが番組スタッフと揉めていた。珍しい…。誰かの楽屋前だ。


「あれー、ブルーベリーまだいる」


「聞いて!さっき番組プロデューサーにセクハラされた」


それは、怯えているというより、怒ってる感じだった。ブルーベリーが荒ぶるなんて珍しいと思ってたけど…。


「はぁ?どこのクソ野郎?」


「い、いやいやピーチちゃん!付き合ってくれって言われたみたいで…」


スタッフはへらへらとしている。笑い事じゃないでしょ。


「下着をプレゼントしてきた!」


きもいことこの上ないのに、怖がらないブルーベリーはどうなってるんだか。


「それセクハラでしょー?どこにいる?」


「楽屋…あそこの」


「わかった」


楽屋へ入ると、プロデューサーは座ってた。


「あのーブルーベリーにセクハラ発言したんでしょー?」


「…な、なんだピーチちゃんか。ノック…」


「下着プレゼント?きもいんですけどー」


「ち、違うんだ」


「なにが?」

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