12話王都

魔族の襲撃から1か月がたち王都セントラル学校の入学式が始まった。

すごい人数の人だ。

人の海に流されるままに進んでいくと、とんでもなくでかい会場に着いた。

セントラル学校のクラス分は成績順に、

Sクラス

Aクラス

Bクラス

Cクラス

の4つがある。

ちなみに俺はSクラスだ。

席に座り辺りを見渡すと全員頭が良さそうに見える。

まぁ、それは入学試験の時も同じだったしみんなが思うことだろう。

俺入学試験5位だし。

なんの確証もないが多分大丈夫だろう。

隣を見ると入学式で爆発魔法を使った魔法大臣の娘がいた。

俺が見ているのに気づくと微笑んでくれた。


「君、教官を倒せてた人だよね? 覚えてるよ!」


褒められて悪い気はしない。

俺の彼女に対する好感度はかなり上がった。


「自己紹介はまだだったね。

私はエレン。この国の魔法大臣の娘って言えば分かるかな?」


もちろん知ってますとも。

座学の試験にも出てきたからな。


「俺はノア。一応冒険者ギルド所属だ」


まぁ最近はギルドの仕事は何もしてないんだけど。


そういうことを話していると入学式が始まった。

壮大な音楽が流れ、校長が入ってくる。

音楽がなりやむと校長が話し始めた。


「新入生の皆様、まずはご入学おめでとうございます。本校は実力主義であり入学時点でクラスが別れており順位も決まっています。しかしあくまで入学式時点のものとなります。

これから行われていく試験などでいくらでも順位は変更して行きます。ただしクラスの替えは進級時にしかすることは出来ないので理解しておいて下さい。また一定の点数に満たない場合は進級は出来ません。最悪の場合は退学です。本校の詳しいルールは後ほど担任がお話致しますのでそれを聞いてください。入学そうそう厳しいことを言いますがこれからの学校生活を楽しみながらもがゆばっていってください。以上です。」


そう言うと再度音楽が鳴り響き校長が出ていった。


「続いて、新入生代表エリー・ホワイト。

前にどうぞ。」


最前列に座っていたエリーが壇上を登っていく。


ここら辺からもうなんも覚えていない。

眠気に勝てずに寝てしまった。

気づけば式は終わり俺は隣にいたエレンに肩をゆすられて目を覚ました。


「ほら、教室行くよ!」


エレンにひっぱられる形で教室に着くと、エリーが話しかけてきた。


「ノア、僕の代表挨拶聞いてた?考えるのに1週間かかったんだけど。」


「あ、うん 聞いてたよ。もちろん」


言えない。全く聞いていなかっただなんて。


上機嫌に話していたエリーだったが俺を支えているエレンを見た途端態度が変わった。


「誰、この女」


明らかに不機嫌になっている。


「魔法大臣の娘のエレンさんだよ。寝ているところを起こしてくれたんだ」


「ならいいよ」


急に機嫌が良くなった。


寝てたってとこに反応しなくてよかった〜。

危ねぇ、危ねぇ。


それからは席につき担任がこの学校のルールを説明して入学式は終わった。

Sクラスともなると寮は個室が与えられる。

ちゃんと枕を持ってきたから寝れるはずだ。

これからの学校生活満喫するぞー!











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