第5話

「『あいうえく』? 『しくかくせく』? う~ん……、これっていったいどういういみなんだろう~……? なんだかとってもむずかしいよ~……」


 そして私たちは、教卓の上にあった紙に書かれていた問題を見ていたんだけど、私はこれが何のことかよく分からず、頭の中がチンプンカンプンだったの……。


「確かに紬ちゃんにとっては、この問題はとても難しいかもしれないね……」


「うん……。って、あれ? もしかして、さきおねえちゃんはこのもんだいをもうとけちゃったかんじなの?」


「うん♪ もちろん☆! 何たってこの中で一番のお姉ちゃんだからね♪」


「ほんとうに!? さきおねえちゃんすごいすごい☆!」


「ふふっ♪ 紬ちゃんありがとう♪」


 私はこの問題の答えが全く分からず、頭の中がチンプンカンプンになっていると、咲希お姉ちゃんはこの問題をどうやらすぐに解けたみたいで、それを知った私は咲希お姉ちゃんの凄さにとっても感心していたの♪


「ふ~ん……、なるほどね……。ねぇねぇ、咲希お姉ちゃん。この問題の答えって、つまりあれだよね♪」


 ゴニョゴニョ……。


「うんうん♪ 琴葉ちゃん正解だよ♪」


「やった~☆! ブイッ♪」


「ことはおねえちゃんももうこたえわかったの!? すごいすごい☆!」


「ニヒヒッ♪ 紬ちゃんありがとう♪」


 咲希お姉ちゃんがこの問題の答えをすぐに解くと、続けて琴葉お姉ちゃんもどうやらこの問題をすぐに解けたみたいで、それを知った私は琴葉お姉ちゃんの凄さにもとっても感心していたの♪


「ふたりともすごいなぁ~。わたしもこのもんだいがんばってといてみたい☆!」


「うんうん♪ その意気だよ紬ちゃん♪ 紬ちゃんも頑張ってこの問題を解いていこう♪」


「分からないところがあったら、私と咲希お姉ちゃんに聞いてね♪」


「うん☆!」


 咲希お姉ちゃんと琴葉お姉ちゃんがこの問題をすぐに解いたのを見て、私もこの問題を頑張って解いてみたいことを決めると、2人も協力してくれることになり、私はとっても嬉しかったの♪



「それじゃ、まずはこの『あいうえく』の方を解いてみよっか♪」


「うん☆! え~っと~……、この『あいうえく』って、なんかどこかでみたことがあるようなきがするんだよね……」


 咲希お姉ちゃんの提案により、私はまず最初に『あいうえく』の方を解くことになったんだけど、何だかどこかで見たことがあるような文字の並びだったの。


「おっ、鋭いね紬ちゃん♪ その通りだよ♪」


「そうなの!? わ~い、やった~♪ やっぱりこれってどこかでみたことがあるんだね♪」


 私がこの『あいうえく』をどこかで見たことがあるような気がすると言うと、琴葉お姉ちゃんからその通りだよと言われたことにより、やっぱり見たことがあるものだと分かって、私は何だかすっごく嬉しかったの♪


「そうだよ♪ ヒントは紬ちゃんも授業で習ったことのあるものだよ♪」


「ならったことのある……。あっ、わかった☆! ごじゅうおんじゅんだ♪」


「ピンポ~ン♪ 紬ちゃん大正解だよ♪」


「わ~い、やった~☆!」


 続いて咲希お姉ちゃんからヒントを貰った私は、それが五十音順であることが分かったの♪


「そう♪ この文字の並びは五十音順のア行なの♪」


「そうだったんだ♪ あれ? でもアぎょうって、たしか『あいうえお』のじゅんだったはずだよ? それなのにこれは、『お』が『く』になっているよ。どうして?」


 『あいうえく』の文字の並びが五十音順であることが分かったんだけど、『お』が『く』になっていることに私は疑問に思ったの。


「うん、そうだね。『お』が『く』になっちゃてるね。実はこれこそがこの問題を解く鍵になっているの♪」


「えっ、そうなの!?」


 『お』が『く』になっていることに私が疑問になっていると、咲希お姉ちゃん曰く、どうやらそれこそがこの問題を解く鍵になってるみたいで、それを知った私はとてもびっくりしていたの。


「うん、そうだよ♪ それじゃ今度は『しくかくせく』の方も解いてみよっか♪」


「うん☆! といてみる♪」


 そして続けて琴葉お姉ちゃんから今度は『しくかくせく』の方も解いてみよっかと言われ、私は『しくかくせく』の方も解いてみることを決めたの。



「う~ん……、あっ! この『しくかくせく』もよくみたら、くのもじがはいってる! ということは、これも『お』が『く』になってるの?」


「う~ん……、考え方は合ってるけどちょっと惜しいかな。この場合は元の文字が『お』じゃなく、別の文字が元の文字になってるの♪」


「へぇ~、そうなんだ」


 私は『しくかくせく』の方も見てみると、こっちも『く』の文字が入ってることに気付き、これももしかしたら『お』が『く』になっているものだと思ったんだけど、咲希お姉ちゃん曰く、どうやらこれは『お』じゃなくて、別の文字が元の文字みたいなの。


「う~ん……、だとしたらこれって……、いったいなんなんだろう……?」


「紬ちゃんにはとっては、ちょっと難しい問題かもしれないね。ヒントはとても速い乗り物かな♪」


「とてもはやいのりもの……?」


「そう♪ とても速い乗り物だよ♪」


 私は『しくかくせく』が何なのかとても悩んでいると、琴葉お姉ちゃんがヒントを出してくれたの♪


「とてもはやいのりもの……。う~ん……、ひこうき……?」


「う~ん……、それはちょっと速すぎるかな……。更にヒントを言うと、その速い乗り物は電車のことだよ♪」


「でんしゃ……。う~ん……、あっ! わかった☆! こたえはしんかんせんだ♪」


「ピンポーン♪ 紬ちゃん大正解☆!」


「わ~い、やった~☆!」


 そして私は琴葉お姉ちゃんのヒントのおかげで、この『しくかくせく』が新幹線だと分かり、とても嬉しかったの♪


「ということは、『く』になっているもとのもじは『ん』だったんだね♪」


「その通り♪ この場合の元の文字は『ん』で、つまり新幹線が元々の言葉だったの♪」


「そうだったんだ♪」


 そして新幹線だと分かった私は、『く』になっていた元の文字が『ん』だと分かり、凄く嬉しかったの♪


「つまりこの問題は、『お』と『ん』の文字がそれぞれ『く』の文字に変わっていたわけなの♪」


「なるほど~、そうだったんだ♪」


「そう♪ そして、『お』と『ん』が『く』になっているのを続けて読んでみると、この問題の答えになるの♪ 続けて読んでみてごらん♪」


「うん、わかった♪ 『お』と『ん』が『く』……、『お』『ん』が『く』……、おんがく……。あっ! おんがく☆!」


 この問題は、『お』と『ん』の文字がそれぞれ『く』の文字に変わっていたことが分かると、咲希お姉ちゃん曰く、それを続けて読むとどうやら答えになるみたいで、私は続けて読んでみると、それは音楽だということが分かったの♪


「その通り♪ そして音楽を使う教室と言えば?」


「おんがくしつ☆!」


「ピンポ~ンピンポ~ン♪ 紬ちゃん大正解だよ♪」


「わ~い、やった~☆!」


 問題に書かれていた2つの言葉から連想される答えが音楽だということが分かると、続けて書かれているこれを使う教室が音楽室だと分かり、私はとっても嬉しかったの♪


「つまり、次に行く教室は音楽室になるってわけなの♪ それじゃ早速、音楽室に行かなくちゃね♪」


「うん☆! おんがくしつにいこういこう~☆!」


 そして次に行く教室が音楽室だと分かると、私たちは早速音楽室へと向かったの♪

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