第13話 ドグラ・マグラ

 もしも「どんな小説を書きたいですか?」と問われたら・・・迷わず「夢野久作先生の『ドグラ・マグラ』みたいな小説!」と答える。

 夢野久作作品では『ドグラ・マグラ』を最初に読んで、それからすぐに『夢野久作全集』を揃えた。



 夢野久作氏が、自分の息子に「お父さんは、世界一長い推理小説を、世界一の内容で完成させたんだよ」と自慢していたと言う逸話が好きです。



 書店の推理小説の棚で、分厚い新刊本を見つけると「まさか『ドグラ・マグラ』のページ数を超えてないよね?」と、思わず確認してしまいます。

 青空文庫の『ドクラ・マグラ』Kindle版では679ページ。

 取り敢えず、私の知る範囲では『ドグラ・マグラ』を超える長さの推理小説はまだないと思う。


 推理小説は「騙されるのを楽しむ」のだから、謎解きなんかしないで「ひたすら混乱させる」だけの展開を後出ししていくのは理想形なんじゃないだろうか?

 ・・・なんて思ってます。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る