第2話 ブリュール伯爵の女

  クラウゼヴィッツ著『戦争論』の「前書」の署名。


 取り敢えず戦争を語ろうとしたら(第1編第1章は)無視できない著作のはずですよね。クラウゼヴィッツ氏が死去した後に夫人の手によって出版されたと言われてます。

 その前書の部分は、出版した夫人による文章なのだけど署名には

  『マリー・フォン・クラウゼヴィッツ ブリュール伯爵の女』

と記されてました。

 当時まだ難しい本を読み慣れてない頃でした。意味がわからず「未亡人になってから、貴族の愛人でもやってたんですか?」と変な方向に想像力を伸ばしてましたが・・・他の翻訳本を読んだら『ブリュール伯爵の娘』とありました。

 そう言えば夫人は、貴族の令嬢でちょっと高貴な身分だったとか。


 翻訳本は、ナポレオンを「ナポレオン」と記しているもの、原文通りに「ボナパルト」と記してるものとありました。個人的には「ボナパルト」と記されてる方がクラウゼヴィッツの心情が伝わる気がします。


 その時に漠然と思ったのは・・・翻訳本って訳者の違うのがあったら読み比べた方が良さそう。

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