第5話学歴コンプレックス

「河野さん。今日、昼飯一緒に食べません?」会社の後輩に

 初めて、一緒にお昼を食べようと誘われた。だが、河野は

 「悪い。俺、今日の仕事。終わったから。もう帰るだ」

 「そうですか・・・・・・」

 残念そうにしている。後輩を見て。河野は「また、良ければ

 誘ってくれ」と言った。すると、後輩は「はい‼」と大きな声で

 返事をした。「じゃあ、俺、行くから」河野の今日の仕事は、午前中で

 終わりだ。先週、日曜日に取引先の人の接待ゴルフをしたから。

 河野の上司が「明日は、午前中だけでいいから」と言われたので。

 河野の本日の業務はお終いとなった。「じゃあ、お先に失礼します」

「おーいー。お疲れー」「お疲れ様でした」河野は、会社を後にした。

 そして、河野は左手につけている。腕時計を見る。「今日の日替わりは

 なんだろうなぁー」とウキウキの状態で、河野は例のお店に行った。

 河野が働く。会社の向かいにある。カフェにルンルン気分で向かう。

 扉を開け。河野がカフェの中に足を入れると「あぁ!いらしゃいませ」と

 エプロン姿の小池さんが笑顔で、迎えってくれた。席に座ると、お水を

 河野が座る。席にポンと置き。「ご注文はお決まりですか?」と小池さんが

 尋ねる。「今日の日替わりで」と河野が言うと

「はい。後は、食後のコーヒーですね」と河野に確認をとる。「はい。それで」

 河野が小池さんに注文を伝える。小池さんは、キッチンに行き。

 河野の注文した。メニューを伝える。河野は、小池さんの働いている

 姿を見るのも。このカフェに来る理由の一つだ。河野は、小池さんが

 持ってきた。水を一口飲み。窓ガラスに映る。自身が働く。

 会社を見つめる。「俺が、中卒じゃなかったら。今頃は・・・・・・」

 意味深な事を呟く。河野は、自身の最終学歴にコンプレックスを抱いていた。

 

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