命の恩人に恋焦がれる彼の側に居たいと願う精霊王女の降臨婚姻譚

お転婆な精霊王女が2度、ウサギ姿で人間界に降りた際、2度共命の危機に陥り、その度助けてくれた一人の人間に恋心を抱き、再度逢いたい、お礼を言いたいと望み、母である精霊の女王からは、精霊界を出たならば精霊界の記憶を喪失し、精霊界に戻れなくと忠告されたが、彼女は人間界にウサギ姿で降り、彼の面前に現れ、彼も3度目同じウサギとの出逢いに想う所があり、連れ帰る事にした。その後、ウサギ姿から人型に戻った彼女は、彼へ好きである事、そしてその訳を語り、暫くは、彼の地の国王である彼の居住の王城に住う事となり、そんな彼も彼女に絆されていく。残念なのが、彼女は、ウサギ姿と人型の変身が無意識に繰り返されていた為、ウサギ姿なら周知にペットと思われ問題ないが、人型、しかも少女の姿では国王としての外聞が悪い為、彼女の変化を知る者を煩わせていた。それも彼女の意思で制御可能になる頃、彼を良く思わない隣国の国王の陰謀で、彼女が攫われ、隣国の後宮に幽閉される事態が発生。その後の紆余曲折があるが、精霊女王の認める所もあり、彼のプロポーズを受け結婚。
精霊界、神に近しい崇拝すべき方と人間とのラブストーリー、一方な押しかけ女房の様でありながらも、女気のなかった彼にとって、フサフサなウサギと可愛い少女、愛玩から愛情への変化、隣国に出向き彼女を奪い返す情熱に感動です。

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