第5話 『リア充殺戮兵器 助手くん』
「そう……儂が助手くんを作ろうと思ったのは、あの時じゃった……」
「博士?」
ドク博士は、天を仰ぎながら誰に頼まれた訳でも無いのに、急に【リア充
ドク博士には、昔『トシ・ウエガ・イー』という3歳年下の夫がいた事。その夫は、ドク博士と同じ研究人であった事。そして、その夫がある日、海外の研究所に赴く際、飛行機事故で帰らぬ人となったことまで……。
「あの日から、儂は世界中の『きゃっきゃっ♪ うふふ♪』しているリア充共を見ると、腹の底から言いしれぬ憎悪を抱くようになったのじゃ!!」
ドク博士は、想像で作り上げた茶色い大爆発を背景に、右手を天に突き上げてそう言いました。
「そして、心が折れそうになった時は、儂の夫『イー』が最後に残してくれたこの言葉を聞いて、奮起したものじゃ」
そう言いながら、両手で大事そうに助手くんの前に差し出されたのは、手のひらサイズの、ひとつの音声録音再生機器でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます