第4話 汁物・フレンチの玉ねぎスープ

 三國シェフが作る春のスープは有名で、それは和食界隈でも聞き耳を立てずとも知るほどだった。なんせマジで簡単だ。少し時間が必要なだけで。

 こんなんでフレンチが作れるならばと。

 皆が真似した。

 後に知るんだが。

 フレンチとフランス料理はかなり違ってて、ワイン畑が広がる農村部などで食べる素朴な味わいの郷土料理を提供するのが本来のフレンチであり、パリの宮廷料理をサービス含めて疑似体験して貰うようなフランス料理は国際的な外交が盛んになってからの姿なんだそうな。


 なので今回の汁物は本来のフレンチ。

 材料、驚きの2つだけ。


 しかしながらフルコースを楽しむフレンチにも提供出来るほどには美味い。ハーブやスパイスでアレンジもしやすい。



 ・材料

 玉ねぎ、昆布

 

 ・調味料

 無し


 ①玉ねぎの頭だけを切り落とし、更に十字に切れ込みを入れる。


 ②蓋付きの鍋に水をヒタヒタに入れたら①と昆布を加える。


 ③蓋をして40分ぐらい煮る。


 玉ねぎの皮から色素が出てピカピカ光る素朴なスープになる。味付けが無いので塩と胡椒を振ったり、このスープをベースにして燻製肉を煮たり魚を煮たりも美味い。

 フレンチのベース。

 簡単なんで、是非。


 

 

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