未来の世界で宇宙戦艦に生まれ変わったけど、既に人類は滅んでいました。私は宇宙を放浪します。

えうのイダ

第1話 人類は滅んでいました。

 2179年


 人類は宗教や人種問題、国家間の課題は残してはいるものの、新たな開拓時代という契機に、宇宙へと乗り出した。

 未知の領域、新たなフロンティア、宇宙開拓時代の始まりへー

 ……

 新たな土地、新たな物質、新たな宇宙物理を獲得し、停滞していた人類文明は加速度的に発展する。


 そんな憂いある時代の始まりに、冥王星以遠オールトの雲領域で、地球は謎の異星文明とコンタクトした。


 彼らは人類と言葉を交わす事が出来る知的生命体。人類は初めての異文明との接触に興奮した。宇宙は自分達だけでは無かったと。


 …それが人類滅亡へのカウントダウンの始まりだとは知らずに


 彼らは地球人類との共存を望んではいなかった。


 一方的に、かつ残虐的に戦端を開いた。


 国際宇宙連合が結成した航宙艦隊は、太陽系内惑星領域への異星人の侵入をなんとか押し留め続けた。しかし、そのパワーバランスは圧倒的だった。異星人のテクノロジーは地球文明を遥かに凌駕していたのだ。


 2195年

 異星人の魔の手は遂に地球に到達。


 2199年

 地球文明は異星人との接触からわずか20年で…


 滅亡した。

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