第28話 要塞を作ろう!

第28話 要塞を作ろう!


 異世界40日目 朝


 昨日はニーナともムフフな事をした。

 そして、これからの事を話す。

 港街タウリンの事で、わかった事をまず話すと、ナツが思い出したようだ。


 魔導学院があったらしく、海の向こうに大陸があったという。

 大陸は、ナツと魔神の戦闘後に沈んだらしい。

 は? この世界にジェット機とかあったの?

 邪神とかの襲来後、文明も退化したという。


 なるほど。発展途上ではなくて退化だったのか。

 そして、元々はそのモンスターフォレストのクソバカ王国よりの所から、海と少し陸地に向かってはナツの領域だったらしく、好きに使っていいという。


 まず港街タウリンを改造して、要塞にすることにした。

 いつまた攻めてくるかわからないからな~。

 というよりも、実は土魔法と[掌握]の併用で、作りたいものが簡単に作れるのが楽しくて仕方がない。

 西洋の城みたいに作ってみるか~。


異世界41日目 昼


 ハァハァハァ、やっと城壁ができた!

 水堀がいるな~。海水でできないか?

 しかし、ある仕掛けをしたので構造上海水を組み上げるのはかなりリスクが生じる。


 そして、城の本丸に当たるタウリンの街の改造も始める。

 感覚としてテーブルの街は城壁外扱いだ。

 日頃の風景は変わってない。ボタン一つで城に変わる。いつの間にか夜だ。

 4人で食事していて、クソバカ王国の街から4人従者も呼ぶことになった。



異世界42日目 朝


ブリントン王国の王城


 ブリントン国王

「どうする!勇者ナンバー2が、国の管轄から外れて、他の勇者達と共に独立したぞ。」


 ジョブ勇者を持つものは強い。それが保有する35パーティー全員が離脱した。

 そして、食料難のはずがテーブル伯爵の領地からの食料供給によって、潤っている。


 宰相

「クソ!ここはテーブル伯爵に、勇者達脱退の責任を取らせて、領地没収するべきです!」


 では?どこの領地と取り替える?という話になる。

 

王妃

「面倒だから死刑!」


王太子

「ヒャッハー!おもしれー!よし!死刑!」


 こんな王室である。宰相はため息を吐きたいが我慢した。そして、宰相は逃亡する準備を始める。


 そして、まだ朝飯すら食べてない兵士にめいれいして、行軍が始まった。


 その時、実はテーブル伯爵。王都にいた。

 国王は、すっかりわすれていたのだが、テーブル伯爵は、タウリン街襲撃作戦の戦費の請求をするために王都に来たのだ。

 もちろん謁見の予約とかしていた。


テーブル伯爵

「は?オレ?死刑?」

 テーブル伯爵は、基本根性が腐っているのだが、処刑だと聞いて流石に焦る。


 すぐに、日頃仲良くしている貴族グループに協力を頼むのだが、その貴族グループですら重税で処刑が決まったとかの情報が飛び交い出した。


 首都から、ハトの急行手紙便が一斉に飛び立った。



 ハトの緊急の手紙を見たご令嬢は、前回のマスター・オオベ捕獲作戦が失敗したからか?と判断して、今度はこちらで命令しようとしたが…


 ギャー!と叫んで倒れた。前もオオベを使って教会に取り入ろうとした計画のときよりもひどい痛みを食らう。


異世界42日目 昼

 タウリン街


 [掌握]のスキルに反応があった。あの伯爵のゲスご令嬢様だな。

 またオレを出汁に使おうとしたのか。

 食事の後に、かなり頑張って本丸とか完成させる。

 下水道なども完備したは、既に夕方だ。

 そして、下水道工事の時に見つけた!魔導学院の塔の跡だ。

 塔の上部部分が今いる場所らしい。どうも望遠鏡らしいものと、何かを受信する水晶玉があった。


 が、既に夜だ。明日中に入ることにした。


異世界43日目 朝


 ベットで起きた4人は、今回の戦闘はやり過ごす事にした。

 みんなで地下に籠もって、魔導学院だった所を掘り起こす事にしたのだ。


 何かあるかもしれない。あと、地下の施設も作りたいので興味はあった。それに空間部屋があるので寝床には困らない。


 そして、ひるになってブリントン王国軍がやって来たが、オオベー邸は留守だった。

 「しばらく留守にします。」と書いてあった。

 

 は?留守? 海岸に打ち上げられていた木片も無い。掃除したきれいな海岸だ。そして、このタウリン街に来てから騎士団長は変だ。


騎士団長

「あ~、ヤル気が出ない。ついでにオオベーを捕まえてこいと言われていたが、ヤル気が出ない。やめだやめ!帰るぞ!

 ご令嬢を捕まえた?まぁそれでいいか。」


 騎士団は、帰ってしまった。


異世界43日目 昼

 

 塔の中を探索する。火魔法だと酸素消費が怖いのと、やはり空気取り入れのために、地上に穴を開けて[掌握]で強制的に空気を送り込む設定にする。


 ポーションの瓶に金属を細く螺旋に変形させて蓋をして、[掌握]で真空に設定する。そして雷魔法で、電気を通して[掌握]で瓶に対して割れることを禁止して、白熱電球の代わりにして進む。熱無効だから熱くはない。


 マリーナとリーナは、ものすごく珍しそうに見る。

 そして、リーナは自力で覚えた光魔法のライトの光と見比べていた。

 そういえば、古代遺跡にワインを使った電池で、光を灯す装置があったな。

 あれを作ってもいいさもしれないと、ふと思ったのだが、いかん!気を引き締めないと!


 何か空気が歪んでいる?

 

ナツ(聖女Ver.)

「結界ですね。しかも今もしっかりと作動していますね。」


 上を見るとかなり深い。そして、結界の中とこちら側とレンガの色とか使われている石の色が違う。


 焼けたのか?温度?


「何が起こったのだ?核爆発か?魔王の火魔法か?それとも。」


元勇者リーナ

「まさか、ここが伝説の魔導都市タウリーン?」


ナツ(聖女バー)

「ハイ。今の名前は、(御主人様によって統治されるべき都市 タウリーン)です!」

 

 あ、ハイわかりました。

 

マリーナ

「確か魔王と戦っている時に、別の魔王が引き起こした火山噴火で溶岩に飲み込まれた都市でしたよね?」


 へ~、そうだったのか!

 ナツのあの発言は、この塔の下に広がる街に何かある事をしめしている。が、よるだな。

 空間部屋に入って休むことにした。


 

  

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