第4話 アレ?まさかオレって!

第4話 アレ?まさかオレって!


 異世界3日目 夕方


 オレは、服屋と防具屋にいた。 

 流石に学生服(夏服)はキツイ。服も変えていると、何か5000円で売っている妙な袋がある。

 コレは? 


服屋の主人

「あ~、それは服入れだ。副専用のマジックバックだったが、売れなくてな~。」


 使用者登録とか、ついているのだけど、容量が格段に小さくて、上着1枚入るだけ。

 普通のマジックバックだと、小さくて900万円からだという。


 たっか!

 だけど、僕は制服を無くしたく無かったから買った。100円で!そう!何故か100円硬貨を10万円相当で買ってくれたのだ!

 そして、いい防具とか買ってお釣りは三万。

 まぁいい。これで、なんとか身軽になった。


 そして、買い食いして一万で剣と解体用のナイフも買って、宿に入った。

 あの、魔法使いのヤツの冒険者パーティーがオレを探しているみたいだな。

 聞き耳スキルを使う。

 は? 王女から、オレのもっているものを奪って来いって、命令された?


 は! この王国は物取りかよ!

 さてと、寝ようかとおもったら、アナウンスが来たよ。

[スキル体験学習よりマジックバックから空間収納が学習できました。体験学習スキルがレベルアップします。]

  

 ウホッ!


 コレはすごいな!

 レベル1で剣しか収納できないみたいだけど、いいや!おまけの木刀だけ手元において、防具は来たまま、すべての手荷物を収納した。


 う!うぁ! 魔力というものなのか、それが空間収納の入り口に体から搾り取られるように吸い込まれて行くのがわかる。

 [スキル魔力察知を会得しました。]


 う、こ、コレはすごいな!と、荷物を全て収納させてから気絶したようだ。 



 異世界4日目 朝


 実は朝早く起きていた。

 ゴゾゴゾとオレの周りを探す、あの魔法使い。今は午前4時くらいか?

 ざ~んね~ん!

 この世界に持ってきた物は全て、空間収納に入れたよ。あの服入れは、別にポーチとして腰につけている。


 さて、どうしてくれようか?

 クソ!どこにある!なんてキレてる。

 魔力察知スキルを使うと、部屋の外に見張りだろうな、2人の魔力が感じられる。

 木刀は、有るな。

 魔法使いは、15歳くらい?細い腰を上げて、ベットの下を探している。

 上からその腰を押さえつけてやると、逃げようとする。クソ!思ったよりも細い!何かベルトらしいものに手を食い込ませて、思っいっきり引っ張ると、ぶちッていって切れた!

 すぐに収納して、木刀を持って追いかける!

 ドアから、魔力察知!こちらに攻撃してくるのか?

 ジャンプして、天井に逆さまに立って(コウモリスタイル)入ってきた男2人の脳天を思いっきり木刀で叩く!


 コイツ!あの魔法使いのパーティーの奴か!

 あの魔法使いは、隣の部屋に入っていった。

 魔力察知で、何か服とか身体を触ってる?


 アン?何だ? 空間収納に意識すると、女性の下着? 魔導書と、魔導書ポーチ、魔力ポーション✕6 と、あった。

 

 さてと、この男2人は生きているな。

 腰のベルトを外してポーチを開けると、依頼書とか出て来た。うん。そろそろ出発の時間だな。面倒だ!証拠品とかベルトに下げていたやつを没収して、収納する。


 そして、全裸にして二階からごみ置き場に落とした。

 殺さないだけマシだと思え。

 我ながら甘すぎるが、殺したくない。仕方ないがこれで我慢するか。


 朝の屋台で買い食いして、昼の食料と胡椒と塩が売ってあったので、買う。

 

 ステータスを見ると、ものすごく増えていた。何か朝に空間収納がもっと使える気がしたが、あ~、まさか魔力を気絶するまで使うと、容量が増えるのかな?


 さて、集合場所に行くと、既に集まっていた。 あの魔法使いが何か探している。剣に手をつけて進むと、オレをみつけて逃げ出した。


 異世界4日目 昼

 目的の街に着いた。 絶賛戦闘中だ。


[解体剣術のレベルが上がりました!]

 ドンドン上がるレベルとスキルレベル。


 屋台で買っていた、パンを食べながらの戦闘になっている。

 ものすごく突進するマイクロバスサイズのワニに体当たりされて、街の防衛線は崩壊しかけていた。

 こちらにはコボルト達がせめて来る。

 だが、いくら斬っても斬っても、キリがない。

 どうしたらいい!

 すると、思いついた! 右手で解体剣術を使い魔石がある心臓部を斬って、左手でそこに手をそえて、空間収納で魔石を抜く!

 

 やってみよう!


 ドサッ! やった!最小限のエネルギー消費で倒せる!

[スキル暗殺格闘術を会得しました。]


 暗殺か~、暗殺の分類か~。

 コボルトの他の金になる部位はあるが、それは無視して、斬って倒して行く!

 これまでは、解体剣術で6回斬っていたが、一撃と少しの魔力で、倒せるので6倍早くなった。

 気がついたら、夕方になっていたが戦闘は続いている。

 周りを見ると、冒険者達がいない。

 どうした?前に出過ぎたか?

 違った!奴ら逃げ出したのだ。魔力察知で確認したが、デカい魔力が来た!

 デカいワニがこちらを向いている。

 ガクッ!

 しまった!足が限界だ! 

 口を開けて、コボルトごとオレを飲み込もうとしていた。まずい!

 もう、魔法しか無い!ファイヤー!ファイヤー!ファイヤー!

 駄目だ!あ!チャージスキルの火魔法は、ファイヤーランスが、あと4発撃てるとあったな。屋台で買った生命力ポーションと魔力ポーションを飲んで、ファイヤーランスを4発!惜しみなくワニの口にうちこんだ!


 ドン!

 ワニの腹が膨れて、そして沈黙した。

 [レベルが上がりました!]

 何か街の兵士が喚起してるな~。あれ?モンスターが引いていく。ボスモンスターが討伐されたのか?


 勝ったのか? 良かった。フラフラで街に案内されて、宿に入った。

 あ~、つかれたな~。剣もボロボロだな~。

 すぐに!眠りについた。


異世界5日目 深夜


 パチッと、目が覚めた。腹が減ったのだ。

 ポーチから、昼用のパンをたべて飢えを凌ぐ。

 勝ったのか。ふ~。

 ステータスを出した。



3→4

名前 マスタ・オオベ

ジョブ (空欄)

レベル 5→10


生命力 50/50→60/100

魔力  100/100→120/200

速さ  9/9→8/8

運   マイナス366→マイナス367


スキル

 (異世界言語カンピューター翻訳)

(不明)(不明)(不明)(ダッシュ)

筋力増強レベル2 UP

苦痛耐性レベル11→15 UP

対毒耐性レベル2 NEW

火魔法 レベル2→5 UP

体験学習 レベル2→5 アップ

解体レベル3 NEW

剣術(解体)レベル2 NEW

聞き耳レベル2 NEW

空間収納レベル1 NEW

魔力察知レベル2 NEW

暗殺格闘術レベル2 NEW


チャージスキル

 (収納)残り4 (鑑定)残り1(脱出用緊急転移)残り1

チャージスキル排出

(火魔法)残り5→4→0


称号

 異世界人

 巻き込まれたはずの者

 トラブルに巻き込まれ過ぎな者 NEW


 上がっているな。ハハ!火魔法のレベルが上がって、ファイヤーボールを撃てるようになっている。

 魔力も倍になったな。

 さて、戦っていて気がついた!あれだよあれ!

 

 普通異世界召喚されたとかあったら、チートスキルッて、ないか?

 てっきり、(不明)って奴がそれだと思っていた。

 だけど、発動した感触とか全く無かった。

 (異世界言語カンピューター翻訳)の説明文を見た時に、嫌な予感があった。

 (不明)って、ドキドキのチートスキルではないかもって。

 だけど、まだ起動していないだけって思うことにしていた。

 恐る恐る文字をおしてみた。


(不明)

 インターネットワークを使ったゲームの、(以下文字無し)


(不明)

 これまでの不幸に耐えてきた為についたスキル。題名と命題が無いため(不明)としか表示出来ない。


(不明)

 これまでの不幸続きのせいで見にはついたが、分野が広すぎて命名は現在不能。


 は?つまりだな、これらは異世界召喚特典のチートスキルではない。


 オレだけスキルが、ついてない。

 ヤバい…終わってる?



 

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