第11話 消える

「ごめんなさい、つばさ君が変わってくれって

言うので、、。

つばさ君は役目は終わったって消えたがってる、アイツをやった時から。

でもね、私は、みずきちゃんがひとりで生きてけるとは思えなかったから止めたんです。

でも、貴方や他の人達に心を開き始めたみずきちゃんを見てると。

いつまでも、一緒にはいられないと思うのも

本当の気持ちです。

私達は本当の彼女を生きるのには、返って邪魔になっているかもしれませんね。」


「そうですね。

貴方達がいてくれた事は春野さんにとっては必要不可欠だったと思います。

ですが、今のままでは、春野さんはここで

暮らすしか無いかもしれませんね。」


「そうですか、、。

みずきちゃんには、好きな人と恋愛したり、

仕事もして欲しい。結婚して、子どもを産んでお母さんにもなって欲しい。

みずきちゃんを支えてくれる現実の世界の人っていますよね?」


「はい。春野さんはきっと見つけるでしょう。

僕達も援助していきますから、安心して下さい。」


「そうですか。うふふ。

実はね、みずきちゃん、気になる男性ができたみたいなんです。

私、嬉しかったなぁ。

あの人なら任せていいかなって。

私もそろそろお役御免しましょう。」


「なおみです。

あの、ありがとうございました。

みんな、話せて良かったって言ってます。

あとは、みんなで消える時を考えようと思います。

先生、みずきの事、お願いしますね。」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る