第七話 「技術支援」

「誰か技術支援にちょうどいい人いないか?」


今日は土曜日で部活は休みだ。ちょうどいいから、プロジェクトの話を進めておいてみる。


ちなみに、こんなに私達が技術支援に拘るのには理由があって、ふたりとも無茶苦茶なぐらいの機械音痴なんだ。

老人スマホとかでも戸惑うぐらい…


「うーん…いい人ねぇ、、、

いるのはいるんだけど忙しそうなんだよねぇ、、、」


どうしても声が伸びてしまう。甘えてるわけじゃないんだけど…やっぱりソファー越しは伸びるよねぇ


「誰?」


「え、同じクラスの二宮くん」


「あぁ、よく話に出てくる片思いの子か。」


「おとーさん!勘違いしないでよね!気になってはいるけど、愛とか恋とかそんなんじゃないから!

雰囲気が独特だから話題が尽きないだけ…」


すごい剣幕だったらしい。おとーさんは椅子ごとひっくり返ってた。


ん?ちょっと待ったぁ!こんなに真剣に反論してたら好きみたいになる気がする。

あぁどうしようどうしようどうしよう


まぁいっか。そのうち忘れるか


「よくわかったから…その子、子供っぽかったりしないよな?」

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