第2話

あれから大学生になり、俺はまだその初恋の子が忘れられない。


・・・いやだな、きっと今頃、あの初恋の子は彼氏と・・・

 

考えたくない!!俺はそっちの方の趣味はない!!


「・・・」


あー、!でも


____


20歳になった。小学生の成人式があるらしい。


もしかすると、俺はあのときの初恋の子に会えるかも知れない!!


そう思うと、少しだけ嬉しい。例え、あの子が俺のことを忘れていても、彼氏が居て、婚約までしてたとしても!!


俺は一目見ればそれで良いんだ。


そして、電話が来た。


「ねぇ、優」


夏からだった。


「どうしたの??夏?」


「実はさぁ、春は彼氏と別れたんだって」


「えぇー、」


それは余りにも衝撃的、嬉しいけど、あれがやっぱり彼氏だったことがショックな気もした。


「それでさぁ、ほらずっと今でも優は春のこと好きじゃん」


「・・・う、うん」


「春自身も何度も聞かされて知ってるじゃん」


恥ずかしかながら、彼氏と付き合う前まで、あの瞬間を知る前まではずっと続けて貰っていた。


「それでね、優。春がさぁ」


「・・・う、うん」


「・・・優のこと」


俺はその人生で一番聞きたい言葉を聞ける気がしてドキドキしていた。


「・・・好きなんだって」


この瞬間、俺は心臓が止まりそうになるくらい喜んでいた。


だが、同時に知らなかったのである。これが地獄への始まりだったことに、

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