最近性転換したらしい俺の友達があまりにも可愛すぎる件

黒薔薇サユリ

第1話 親友が消えて

「やあ童負とうまこれから僕達も大学生だね」

「そうだなかえでまたよろしくな」


井川童負いかわとうまと、男女島楓おめじまかえでは高校からの大親友で、一緒に同じ大学へ行こうと猛勉強の末何とか一緒の大学に受かった。

それから約二年そろそろ夏休み一ヶ月前と言ったくらい。


「童負もさすがに大学には慣れたかい?」

「そりゃあ二年も経てばなそもそもお前がいれば、だいたいは楽しいし」

「それはそれは嬉しいな、君が友達を大切にする人間だとよく分かるよ。…ほんとに友達は大切にしなよ」

「なんだよ、怖いこと言って。でも、彼女も欲しいよな俺たち年齢=だしな」


楓に今まで彼女がいたかは知らないけど、多分居ないから勝手に同類にさせてもらった(楓は美形な方かもしれないけど)。


「そ、そうだねそろそろ僕も…ま、まあ、早く君の家でゲームしようよ」

「それもそうだな、今日もお前をボコボコのボコにしてやるぜ」

「僕達実力ほぼ同じじゃん」


俺と楓が仲良くなったきっかけは、ほぼゲームと言っていいくらいのゲーマー仲間で、最近は毎日俺の家で格ゲーをしている。


「ふふん、僕は昨日即死コンボを君が寝ている隙にこっそり練習していたのだよ」

「おま、だから昨日俺に酒を…」

「お酒は、用法用量守ってお飲みください」


楓は最近俺の家から大学とバイトに通っていて、大学がない日は俺とずっとゲームをしている。


「あー負けた。もう一回」

「もう一回って言ってもどうせ何回もやるだろ。そういえば、さっきの彼女の話なんだけどさ仮に僕が彼女じゃなくて彼氏が欲しいとか言ったら?」

「んー、まあいいんじゃないか最近はそういう時代だしな」


あまり深くは考えずそれっぽい答えを出してみた。楓の反応は、「まあ、そんなものか」みたいな感じだった。

その日一旦楓は、帰宅していつもの一人暮らしが戻ってきた。その日から約三週間次の日以降楓は、大学にも俺の家にも顔を出さなくなった。


「あいつがいなくなって三週間か…電話もでねーし、家に行ってもいないしどうしたんだ?」


楓のことを考えていると、タイミング良く楓からLIMEが来た。


(童負元気にしてるかい?)

(元気だけど、お前ここ三週間何してたんだよ?)

(もしかして寂しかった?)

(お前が居ないと暇なんだよ)


楓以外にも友人はいるけれど、あいつといる時のような楽しさはほとんどない。


(そうかい、そうかいじゃあ早速だけど君の家に遊びに行ってもいいかな?)

(急だな、別にいいけど)


急遽楓が来ることになったので、軽く部屋を片付けて楓を待つ。あいつにあったら、ここ三週間のこと全部聞いてやる!


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