星が永遠を響かせる

夜行行脚

第1話

 こんなことがあっていいものか。と、僕は思うね。見知らぬ地に捨てられるこの悲しさと来たら·····涙が止まらねぇ!。


「どこだよここ!」

『解答─基軸世界オルタンシア』


 ん?うーん?誰だ今の声。知らない声が脳に直接答えを教えてくれたんだが?。それに基軸世界だと?。


「僕は夢を見ているのか?」

『解答─夢ではありません』


 あぁ、ありがと、非常に?無情に?無慈悲に?現実だって教えてくれてありがと?。


「どうして基軸世界なんかに来てしまったんだ?」

『解答─次元の歪みに落ち、オルタンシアに着地しました』


 次元の歪み!?·····なにそれ、ふざけんな!。そんなの回避不可の不幸すぎるでしょ!。本っ当に昔から僕は運がねぇ!。


「ていうか、さっきから僕の疑問に答えてくれてるこの声は誰なの?。不気味でちょっと怖いよ!」

『解答─熟十八の持つ固有能力・星なる導きによるもの』


 あぁ...異世界ミが増した、認めざるを得なくなった!。固有能力ぅ!?そんなの異世界しかないじゃん!有り得ないじゃん!。

 ハハハ!リィディキュゥラァス!!。


「能力ってなんなんだよ·····」

『解答─能力、それは世界から与えられる成長を認められた証。固有能力の他に究極能力、特別能力、特殊能力、共通能力があります』


 僕なんかした?僕なんか成長しました?世界が認めるほどの成長を僕はしたんですか!?。嬉しいね!結果が認められたよ!やったね!。


「戯けが!戯言が!。考える余地とか拒否権とかないんか!。はぁはぁ、喚いて叫んだおかげか心に余裕がでてきた。どうするか·····」

『解答─オルタンシアに適した服装を生成しました』

「わぁ!便利!ありがとう!。有能すぎて逆に怖いわ!」


 とりあえず、ゴタゴタ言ってても時間が過ぎるだけだ、時間は有効に使わないとね。有効って言っても有効にできる手段は持ち合わせてないけどね!。


「とりあえず、これからどうするか〜」

『解答─現在地から直進1キロに村を確認。推奨します』


 あら、どうもご親切に·····。ナビ機能もあるのね、本当に便利。便利すぎて逆に怖いけどね!。行くあてもなきゃ、頼る相手もいない。ここは素直になるがままに·····行くとしますか




 

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