現実に乙女ゲームのキャラが存在したのでオリジナルルートを開拓します!
らそまる
第1話 メインヒロインさんこんにちは
10年前、乙ゲーマニアの間で密かな人気を誇った乙女ゲーム「恋するマジカル・ワールド」通称恋マジ。
いわゆる学園もので、複数のイケメンキャラと共に様々な試練を乗り越えながら恋をする王道的な乙女ゲームだ。
俺が乙ゲー好きの女友達に勧められてプレイしたゲームのひとつでもある。
ところでなぜ今こんな話をしてるのか、それは隣にそのゲームのメインヒロイン、
無論、自分で言ってても訳が分からん。
最初は流行りの乙女ゲームの世界に転生しましたとかなのかと疑ったが、周りの状況から察するにどうやらここは紛れもなく俺が生きてきた世界ようだ。
全く一体どういうことなのだろう、ゲームのキャラがこっちの世界にいるって...
———♢———♢———♢———♢———
俺、
毎年数多くの生徒が難関大学に合格しており、ここら辺の地域では有名な進学校だ。
(クラスは4組で名簿番号は14番と)
クラスと番号を確認し教室に入ると、やはり私立ということだけあって広い机や座り心地のいい椅子、プロジェクターなどと様々な設備が整っていた。
「祐平くぅん!また同じクラスだね、嬉しい限りだよ」
「またお前と同じクラスか、、まぁ今年もボッチではなさそうで良かった」
「それは喜んでるの?喜んでるんだよね?! 俺たちは幾つもの歳を一緒に重ねてきたパートナー!!今年も今年とて沢山絆を深め合お⤴︎︎う⤵︎ ︎ではないか!」
俺の席の後ろでバカデカい声で喋ってるこいつの名前は
小中と合わせて9年間同じクラスで、少々癖の強い奴だが何故か嫌いにはなれない。
「ところで聞いたかい?君の隣の席の人めちゃくちゃ可愛いらしいぞ♡」
晃がニヤニヤとした顔で耳元で
「知ってると思うが俺は女性に恋愛感情を今までいっさい抱いたことない、だから興味ないし耳元で囁くな気持ち悪い」
「まぁまぁそう言わず聞いてくださいな、なんでも去年の学校で冷淡の女王なんて呼ばれてて、男子と話すことはおろか女子ともつるまない1匹狼らしい」
どうやら少々癖の強い女性のようだ。
「女性と話すのは余り得意ではないし、それなら俺としても都合がいい」
「興味無いの?興味あるよね?!告白してきた男子全員けちょんけちょんにした話とか!それでそれで〜・・」
そんなこんなで晃から冷淡の女王の話をされること20分、教室の後ろの扉が突然ドンッと大きな音を立てた。
俺と晃含めクラス全員の視線が後ろへ向く。
「祐平!この人だよ冷淡の女王!!」
ん?どこかでこの顔見た気がする。
そう去年あたりによく見たような...?
あれ、、こいつ恋マジのメインヒロインじゃね??
んーただ似てるだけって可能性はあるが、黒髪ロングに特徴的なネコの髪留め、身長体格までそっくりだ。
確かゲーム内の名前は
西野は教室に入るなり俺の隣の席に座った。
本当にどこ見てもそっくりだ、ただ、彼女はゲーム内では温和で あだ名が「「天使様」」なんてつくほどだ。
「ねぇ、さっきからジロジロと人のことを見つめて私になんか用?」
今にも凍りつきそうな冷たい視線を西野が向けてきた。
「西野さんごめん、知り合いに似てたからつい...」
あ、しまった...間違えて西野って、、
「なんでその名前ッ!」
西野は顔を真っ赤に染め、荒ぶった呼吸を整え始めた。
やばい地雷踏んじゃったぽい...
「あんた放課後ちょと私について来なさい、聞きたいことが色々あるわ」
まさか乙女ゲームのキャラだったってことなんて無いよね、、いやいくら何でも考えすぎか。
こうして俺はこの先彼女をはじめとした信じられない光景を次々と目の当たりにすることになる。
この時はまだそんなこと微塵も思っていなかった。
﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍
最後まで読んで頂きありがとうございます!!♡と☆やコメントして頂けると嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます