7話

澤谷「前の車についていき 最初何本かわゆっくりのペースで行ってもらうようにゆったから」


河本「わかりました ありがとうございます」


澤谷「ヒルクライムも練習しときよ」


河本「は、はい」


メンバー「それじゃ出るからついてきてな」


澤谷「さーてどうなるかな」


一本目


河本「しっかりついてかな っていきなり!」あわててアクセルON


河本「最初は高速ステージか 」


数秒後


河本「コーナーが来た!」 


瞬時にブレーキングに入りシフトを5速→4速→3速→2速に下げコーナリングに入った コーナーを抜けたあと河本は唖然とした そう前の車がコーナーに入るときよりも離れていたのだ


河本「嘘! ほとんど同じぐらいの速度で曲がったのにめっちゃ離れとる」


メンバー「あれ 離れてしまったコーナーがまだ慣れてないからやと思うけど」


数十分後


澤谷「帰ってきたな」


バタン


河本「ムズい〜」


澤谷「そうか?」


河本「初見では無理ですよ」


澤谷「どうしたもんか」


塚本「ありゃりゃ その様子やと全然できなかったみたいやな それなら澤谷の車の助手席乗って何回か見てきたら」


澤谷「そうやな なんで最初からやらんかったんやろ ここに持って来るわ ちょっと待っとき」


河本「ふぇ?」


その後澤谷が取りに行き河本の前まで持ってきた


澤谷「それじゃ乗り今から行くから」


河本「ひゃ、ひゃい」


澤谷、塚本「HA HA HA」


澤谷「呂律回ってないやん HAHAHA」


塚本「早く行ってき HAHAHA」


河本「そこまで笑わんでも」


澤谷「すまんすまん それじゃ行こか」


バタン


河本「へぇ~ アルピーヌA110 初めて乗った」


澤谷「それのRってゆうやつやねん」


澤谷「それじゃ行くで」アクセルON


河本「うおぉ 速い こんなに速いん」


一気に速度が上がっていきコーナーの目の前まで近づいた そこからギリギリのラインでブレーキングしコーナリングに入った 河本は自分の走りと何が違うのかを感覚的に理解していた


河本(ブレーキポイント、コーナーでのライン、コーナリングスピード どれをとっても速い 自分なんか全然だめだった でもこの走りから何かを得ることはできる)

   「それにしても、加速力が凄い! やっぱり、MRだからなのかな」


澤谷「馬力的には300ほどしか出てないけど、軽さとMRのおかげでグイグイ進んでいく 良いクルマだよ」


河本「へ〜、確かに良いクルマかも」


澤谷「もうすぐテクニカルセクションに入るで」


河本「はい!」


澤谷(お! 目付きがさっきよりも良くなってる 期待できそうやな)


メンバー「今澤谷さんがテクニカルセクションに入りました」トランシーバー


塚本「了解 登ってきたらまた連絡して」


高橋「ふぁ~」


塚本「ん? あ、菜乃葉何してたん?」


高橋「暇だから寝てた」


塚本「寝てたって まぁいいけど」


高橋「ふーん インプレッサねぇ 変わってるわね 期待の新人さん」


塚本「興味あるのか?」


高橋「ないけど」


塚本(相変わらず冷たいな)


メンバー「今、澤谷さんがゴールしました」トランシーバー


塚本「了解〜 そのままヒルクライムすると思うから」トランシーバー


メンバー「了解」


澤谷「どうやった? なんか参考にできた?」


河本「はい だいぶ参考になりました そのまま登りお願いします」


澤谷「よっしゃ!」


河本「うぉ!」


澤谷が勢いよく返したあとに車を半回転させそのまま登りに入った


そしてその日の夜はチーム全員、峠全体が盛り上がった 一人を除いてわ


7話END 「改に見るもの」

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