わ J

 わっと驚いた時には遅く、トキはいなくなってしまった。カバも逃げてジャガー1匹。痛々しい血が垂れる口から、白い羽根が覗き、僕は四つ脚で立ちすくむ。


「うめえ鳥がこんなに大量に、5羽も居るってのに、を前は腹が減ってねえの?」


 笑顔のジャガーはトキの骨を吐き出してしまって、ジャングルにポイと投げ捨てた。「を前はそのうち野垂れ死ぬぞ」と、言い捨て去り行き僕は砂漠に、ひとりぼっちだ。


 んっ?と視線を降ろすおなかには、ポケットがあり、赤ちゃんが僕を見上げてた。

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