ま F

 舞い降りる雪でサファリ一面が真っ白くなり、僕の体にも降り積もる。身震いをして振り払った後で両手を見ると、手袋が欲しくなってくる。村の灯りが、吹雪の中でも僕を導き、なんとか村に辿り着いた。目当ての手袋屋へまっしぐら、タタタと駆けて、店のドアをこんこんノック。僕はドア越しに「このお手々にちょうどいい手袋、どうか1組くださいな」と。

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