本当はエロい女神様。

猫野 尻尾

第1話:え?風呂から?の巻。

異世界からやって来た女の子シリーズ第何弾だったかまた分からなくなりました。

でも、そのシリーズです。

いろいろキャラを出して来たので、もういないだろうって思ってましたけど

なんとか探し出して来ました。



天探女あまのさくめってのは、日本神話に登場する女神。

天佐具売あまのさくめとも言われ、ひねくれ者の天邪鬼あまのじゃくの原像とされる。



その日、若彦わかひこは残業で遅くにアパートに帰って来た。


彼の名前は「芦原 若彦あしはら わかひこ」歳の頃なら22歳。


彼は最近。仕事に追われ早く帰って来たことがない。

ちょっとした放心状態のまま部屋にあがって倒れるようにソファーに寝そべって、

しばらく体を休めた。


そのまま寝てもよかった・・・でも腹が減っていたので冷蔵庫の中から冷凍

チャーハンを取り出してレンジでピーして食べた。

ひとりの寂しい食事・・・横に彼女でもいてくれたら疲れも吹っ飛ぶんだけど

な〜って若彦は思った。


チャーハンを食べたあと、いつもの決まりごとのように風呂を沸かして、

疲れを取りたくてゆったり湯船に浸かっていた。


「あ〜あ・・・仕事忙しいよな・・・金にもならない残業ばっかやってるし、   いっそ転職しようかな・・・それとか仕事なんかないファンタジーの世界に

転生するとか?」


そんな夢みたいなことをぼ〜っと考えていた。


そしたらオナラをした訳でもないのに若彦の尻のあたりからブクブク空気の泡が

あふれ出して来た。


「わっ・・・な、なにこれ?」

「ジャグジー付いてないけど・・・・あはは・・・笑えないギャグ」


すると空気の泡と一緒に黒い塊がお湯の中から上がって来るのが見えた。


「なに・・・・頭?・・・髪の毛?」

「わ〜ホラーだ・・・キモ〜」


若彦はのけぞって、できるだけ後ずさりした。


そしたら頭の次に・・・そう・・・顔、顔が現れた。


「ぷは〜・・・」


って言って現れたのは、なんと女だった・・・女って言うか女の子って

言ったほうが正しい。


「ぷは〜って?・・・なんで風呂の中から女が現れるんだよ?」

「おかしいだろ?・・・ありえないだろ?」


「こんにちは・・・こんなところに出ちゃったみたい」


「でちゃったみたいって?・・・」


「へ〜いい男ね」


「え?僕がですか?」


そう言うとその女、どさくさに紛れて若彦のモノをニギニギし始めた。


「な、なに、してるんですか?」


「平均的大きさ・・・普通かな?」


「普通って・・・あんたが現れてまだなにも把握しきれてもないのにいきなり人の

モノを握って普通って?・・・」

「大きくなったらどうしてくれるんですか?」

「って言うか、あんた誰?・・・なんで風呂場から現れたんですか?」


「ねえ、お風呂から上がらない・・・ずっと浸かってたらノボせちゃうから・・・」


そう言うと、その子は湯船から、いきなり立ち上がった。


「へ?・・・・」


なもんだから若彦はその子の・・・つまり裸?スッポンポンを目の前でモロに

見てしまった。


「うそ〜〜〜〜〜」


「お邪魔しますぅ」


そう言ってその子は若彦を無視して風呂からあがっていこうとした。


「あ、バスタオル・・・ちゃんと体拭いてよ」


若彦はその子にバスタオルを取って投げてやった。


まったく訳が分からない若彦・・・。

なんで、女の子が?彼の風呂から現れたのか?


「そうだよ・・・あの子、誰?」


若彦からバスタオルを受け取ったその子は勝手にソファーに座って髪や体を

拭きはじめた。


「とこかく何か着せないと、ずっとあのままでいられたら、僕の下半身が

意味もなく元気になっちゃうよ」

「話はその後だな・・・もうやめてほしいわ、疲れてるんだからさ」


「何者か分かんないにしても可愛い子だよな・・・めちゃタイプだし」


文句言いながらでも若彦はそう言うところ、きっちり女の品定めは怠らない。


とぅ〜び〜こんて乳。


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