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確かに若い女性は多いけど、全敗かあ。

その日はしぼんだ風船のまま会が終わった。


アイドルの話題は上の空で聞いていた。


どうしようかなあ。

もう次はないかなあ。


もしかして経理のあいつも俺と同じ目的だったんじゃないか。

そんなことはないか。


部屋を後にしてとぼとぼと歩いた。

「今日元気がないわねえ。」

フミコさんだ。

「なんか調子が出ません。」

「そんな日ってあるよね。」

フミコさんは優しいな。

「フミコさんはいつも元気ですね。」

「そんなことはないわよう。私だって落ち込んだりするのよう。」

「そうですよね。すみません。」

「いいのよ。」と笑顔で返してくる。

じゃあねと言って駅の前で別れた。


フミコさんが若かったらなあ。

うまくいかないもんだ。


英語の会に新しく若い子が入ってくればいいが。

そううまくはいかないだろう。

またどこか探すか。


そうだあこちゃんにボーカルレッスンに参加しないか誘われたんだ。

俺がこの間の飲み会でふさぎ込んでいるのを心配してくれたようだ。

確かにあこちゃんのところのレッスンなら若い女性が居る。

なみちゃんはもうレッスンを辞めているし。

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