⑮わ、私じゃぁ・・・

「だめ、ですか?」


※※※※※※※※※※※※※※※


寂しそうな背中が。

とても、小さく見えて。


私は。

思わず。


後ろから。

抱きしめたのでした。


首筋にかかる。

私の熱い息に。


貴方は。

ビクンと。


したけれど。


動かず。

ジッとしていました。


私は。

切な声を漏らしかありませんでした。


まだ、あの人を。

忘れられないのですね。


※※※※※※※※※※※※※※※


第1話 おやすみ


やっと。

眠りについたお前を。


僕は薄闇の中。

見つめている。


障子の向こう側では。

秋の虫の音が。


何年ぶりかの日本。

欧米諸国のホテルでは聞けなかった。


布団の固さも心地良い。


フッと。

口元が綻ぶ。


泣きはらしたお前の顔が。

愛おしく思えるのは。


ようやく。

僕も気持ちが吹っ切れたのかもしれない。


おやすみ。

ひろぶみ。


そして。


さようなら。

たかもり。


※※※※※※※※※※※※


ウッー・・・!(≧o≦)


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