第7話 10層のボスとガリンガのギルド


 次の日朝にパンと果物を食べてボスに挑んだ、ボスはオ-クマジシャンとオ-クファイタ-の2匹で、俺が部屋に入るとにやりと笑った様に見えたが気のせいだと思う事にした、俺が入り口から入って5歩近づくとファイタ-が一気に駆け寄り殴りに来た、その後ろではマジシャンが詠唱を始めて居て中々のコンビネーションだ、しかし俺はマジシャンに拾った石を投げ詠唱の邪魔をして置き、ファイタ-に剣を薙ぐとファイタ-が見事な動きで剣を躱してマジシャンの元に戻り何やら頷いた、もう一度ファイタ-が仕掛けて来て今度はフェイントを入れて来た、その間にマジシャンが詠唱を完成させた様でファイア-ランスが飛んで来た、俺は咄嗟にファイターの影に潜りファイア-ランスを避けてファイタ-の後ろに出てファイタ-を一閃した、ファイタ-はほぼ体の半分まで斬られたために息絶え消えて行った、ファイタ-を失ったマジシャンは弱かった俺が瞬歩で接近し剣を一閃すると霧に成って消えて行った、2体が消えた後には魔石と宝箱が現れた、鑑定すると中身はハイポーションが3本入って居て収納した。10層の裏の石碑にタグを触れて外に出て来てガリンガの町に入って来てギルドに寄った。


 ギルドの中はウゴと変わりが無い様だが冒険者の数が多い、やはりダンジョンが有るのが大きいのか9時過ぎだが可成りの人数だ、買取窓口に行くとおっさんが居たので「買い取りをして呉れ」と乱暴に言った、冒険者は舐められたら駄目と俺のラノベ知識が教えて呉れた、そう言えばレベルが上がり大分知識が返って来たので後から宿で確認したい、窓口のおっさんはここに出して呉れとテ-ブルを指さした、其処に魔石を大量に出して行くとおっさんが「まった、ストップ。ストップ。」と言い出した、

俺が「まだ有るよ」と言「すまん待ってくれ、籠を持って来る」と言って奥の部屋に入って行った、直ぐに戻ると手に籠を持って来て居て「ここに残りを入れて呉れ」と言いながら俺が先に出した分を籠に移して居た、全て出し終わるとおっさんが「あんたソロだよなオークマジシャントファイタ-の魔石も有る様だが、10層までソロで行って来たのかい」と言った、俺が返事を返した「俺はソロだが5日で10層にたどり着いた」と言う「夜は如何したんだ、一人では夜は持たんだろう」と言うので、俺は「其処は秘密だ俺の秘術と言う事にしといてもらう」と言うと、「それはそうだな自分の手の内を晒す奴は居ない聞かなかったことにしといてくれ、俺はここの窓口担当のバラモンと言うもんだ」と言った、俺は「ダイスケと言う以後宜しく。今日ウゴから来た所だ」と言うと、「そうか宜しくな」とバラモンさんは言った。


 それからバラモンさんが、ちょっと待ってくれと言って奥の部屋に入り暫くすると出て来て袋を渡して来た、「金貨4枚と大銀貨9枚銀貨3枚だ」と言いながら「確認して呉れ」と言ったが、俺は「信用する」と言って「それより宿を紹介して呉れ暫く居るから」と言うと、「このギルドを出て右に10分ほど行くとタロントの夜明けと言う宿が有る其処にすると飯が旨い」と教えて呉れた、「序でにもう一つ聞くがこの町に図書館は有るかい」と聞くと、「この町には無い王都に行かないと無いだろう」と言いながら「ギルドの書庫なら有るど」と言った、「分かったありがとうその宿に行くよ」と言ってギルドを出て来て直ぐに宿を見付けて宿に入ると、「いらっしゃいませ」と声が掛りそちらを見ると受付に女性が居た、年のころは35才位の綺麗な人で俺は一瞬ドキとしたが、「泊まれますか一人なんですが」と言うと、「シングルで良いですか、

空いてますよ」と言った、俺が1泊はお幾らですかちょっとあらたまって言うと、

「1泊銀貨7枚の朝夕付きです」と返して来た、俺は「取り敢えず10日分でお願いします」と大銀貨7枚を渡すと、「1泊サ-ビスです。」と言いながら銀貨7枚を渡して来た、俺は208号室の鍵を貰い「この辺に食料の買える所は有りますか」と聞くと、「家を出て左に行けば商店街が有ります20分位です」と教えて呉れた、まだ昼過ぎだ昼飯を食う序でに食料の買い込みをして置く事にして、一旦部屋に行き道具を置いて又受付に来て鍵を預けて外に出て左に向かった。


 宿から20分と聞いて居たが案外近く15分位だった、パンを買い果物も買い野菜も大分買った、暫くその辺を見て回ると果物ジュ-スを売って居たが入れる物が無かったが言うと、魔物の胃袋が有るそうで「銀貨3枚するが買うかい」と言うので3袋買って味見すると旨い、胃袋は1ℓ程の袋状なので幾つでも買えるがと思ったが、それから雑貨屋を探して擬似バッグを2つ背負い用と肩さげタイプを買い、宿に帰って来て受付で鍵を貰い部屋に行く前に、受付の女性に「ありがとうございました分かり易かったです」と言って、俺は「ダイスケと言います暫く宜しく」と言うと、「私は女将のマユリナです。こちらこそよろしくお願いします」と言った、俺はそのまま部屋に行って荷物を下ろして来て食堂に来ていた。丁度帰って来た時が5時の鐘が鳴って居たので

降りて来たが可成りの客が入って居て食堂は一杯だった、俺は出直す為に部屋に帰り

記憶の事を考えて居た、俺は確かに地球と言う所の日本の田舎の方に住んで居て、暇に任せて釣りに行き釣れないので波止場の方に行くと、女の子が海に落ちておぼれて居たのを助けたが、其処から曖昧に成って来たその後誰かに出会った様な出会って無い様な、分からんと思って居るとドアがノックされたので開けるとマユリナさんが立って居た、そしてマユリナさんが「ごめんなさいさっき来てくれたのに一杯で、大分空きましたので今なら行けます」と言って出て行った、俺は一瞬ドッキリと心臓が鳴ったのが分った。


 次の日俺は朝早い目に出て来てギルドに寄ると、バラモンさんが居て「ダイスケ早いな今から行くのかい」と言うので、「そうです今から行きますが特に変わった事は無いですよね」と言うと、「今の所何も聞いて無いないな、気を付けて行ってこい」と言いながら何かを口に放り込んだ、俺はその様子を見て無い事にして町を出てダンジョンに来ていた、入り口の係員にタグを見せて石碑に触れると10層と頭に浮かんだ

と思ったら10層に来ていた、ここは10層の裏の石碑の所で安全地帯に成って居たここには2組程が先に来ていた様で、準備中で俺が現れると「お前ソロかいと言って来たが」俺が「そうだ、ソロだ今からだ」と言うと「ソロは珍しいな10層に来るのは苦労しただろう」と言ったが、俺が「いや、そんなに苦労はして居ない」と言うと、マジかと言いながら「気を付けてな15層に安全地帯が有るそうだ其処で又会おう」と言った、俺は良い事を聞いた安全地帯がここ以外にも有ると言う事を初めて知った。



 

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