第2話 荒事

Googleの説明会が幕を閉じ、やつれた様子の


Googleが部屋から出てきた。


NG 「大丈夫?」


Google「質問責めよ、あなたの所在についてね、」


もともとNGはこの業界では危険分子とし、


避けられてきた存在だ。


ロッカーに置き去りにされた赤ん坊を媒体とし、


孤児や科学者の脳や身体などを移植し誕生した


いわば怪物にすぎない。


だが一方で人間に有利な戦力や超越した身体能力、


変幻自在な肉体、ネット回線に最も簡単に潜り込むことのできるハッキングシステム


など、彼女の能力は国に取って、


喉から手が出るものだった。


そこで落ちこぼれのGoogleが国から極秘任務を任せられ、今のグループがある。


NGの楽しさ故の残酷さと、自由勝手な性格をどうにかし、国に都合の良い兵器に仕立て上げる。


悍ましい計画だが、Googleは従うしか道が無い。


何せこのGoogleは検索エンジンで他のChromeより落ちこぼれ、この計画を達成すれば昇進出来ると


政府により約束されている。


Google(この子をどうにかして制御出来れば、)


NG 「どうしたの、ボーっとして、」


Google「えっ、いやなんでもない!早く帰りましょ?みんなが待ってる」


GoogleがNGの腕を引き、車に乗る…


自分の部屋に戻ったNGは依頼に頭を悩ませていた。


似たような依頼が何件も来ていたからである。


NG「…exeか…」


exeとは、海外発祥の2次創作のホラーゲームのことを指す。


NG「黒く血の涙を流す目…赤い瞳…、そして、死者の復活…、ソニックかレスピロか誰だ…?」


NGにはexeゲームの知り合い(宿敵の方が正しいが)が多少いる。だが今回の依頼は少しおかしな点があった。


NG 「ウイルス…かあ、」


部屋のパソコンからメールが吐き出される、


ーメールの内容ー

無能なChromeども、無様な死に様のバスター共


悪魔からありがたい知らせだ。


特に君にはね、NG?


君にとても喜ばしい権利を与えようじゃないか、


私と戦える権利をね。もちろん好きにやってもらって構わないさ、私は最強何だ!!!


神だって叶わない、対決しようじゃないか!!


今はもう使われてないスレの狭間で君を待っているよ…

ー新世界の神よりー


NGはメールをペットのスキンウォーカーに処分させ、得意げな笑みを浮かべ外出した。


NG「なーにが新世界の神だよ、ソニックexeだって互角なんだ。あらかた、中途半端なexeに取り憑かれたモブキャラが調子乗って流だけだろ、」


NGは5ちゃんねるの裏口から使われてないスレへとトリップした。


NG 「来てやったんだけど?」





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