(四)-3

「我はグレーターデーモン。サタン様よりこの地の支配を任された、魔王の代理人である」

 野太い声で、かつてのマコト先輩は言った。その足下には、腰の左右のヒモで留めるタイプの、紫色のレースのショーツの破片が落ちていた。きっとマコト先輩の勝負下着に違いない。クソっ、本人が着用しているシーンを見たかったのに! だが、今はそんなことを考えている場合ではない。

「なんだよそれ、マコト先輩は悪役令嬢だったのかよ!」

 オタク君が叫んだ。

「お前たちもボチボチ魔法が使えるようだが、全然なっとらんな。ヘタクソ過ぎて笑ってしまったわ」


(続く)

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