friendship of the future

双葉紫明

第1話

以前からブログのコメント欄の常連だったそのお客様の、満を持しての初来訪。

それは、無惨な失敗に終わった。

人間が好きで、嫌いな僕は、人見知りの中隙間なく喋る。

沈黙に耐えられないのだ。

それでたくさんのお客様を失くした。

毎回反省、自覚十分、さあ来やがれ!

しかし、小心者は、不治の病か。

失望。

素晴らしい食材を、邪魔せずに。

僕の口が、邪魔をする。

馬鹿なのか?

馬鹿は、死なねーが、ただ廻る。

しかし、そのYさん、そのあと「TPOを間違えた。次は1人で」とコメントくれた。

なんとキャパシティの広いひとなんだろう。

斯くしてその日はやって来た。

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