まだまだ未知の世界
世界樹観光から戻るとラファからのお告げ┅┅
全然交信しなかった癖に!
『ハイハイ もう時間が有りませんよ?リビラ町へ行かれたら冒険者として活動するのです これ迄とは勝手が違いますよ』
そんな事は言われ無くても分かってるよ
でも冒険者かぁ┅どんな事が待ってるかな?
『余り期待しても良く無いかと?それと商業ギルドにも登録して下さい』
なんでだよ?商人とかならないぞ
『冒険者とは簡単に言うと素材を集める仕事です その素材を売るなら選択肢が有ったが良いでしょう それに主は色々と売れる物を作れるのですから』
作れる物って錬金術での物かな?
『そうですね 例えば石鹸とかあのシャンプーなどはこの世界の物とは格段に違いがあります それとポーション等は冒険者ギルドと商業ギルドだけではなく薬師ギルドも買いますよ』
それは何となく分かってた、フォーリアさんから打出の小槌バッグを貰ってるから、金には困らないけど町へ出たなら宿暮らしだろ?お金を稼いでないと疑われるからね、前世の知識を使わないと不味いよね
『主の知識がどれ程かは計り知れませんがお金は大事です 目立ちたくないと仰るのですから冒険者としては大金は難しいでしょう 商人としても用心しないと目を付けられますよ』
面倒くさいけど仕方ないよ、出来ればフォーリアさんの命令を済ませたら田舎の町へ行こうと思ってる、旅はしたいからね
『それも良いでしょうが信頼出来る者と知り合えるのが良いのですが?一人では限界がありますから』
そうだよなぁ、こればっかしはどうしようも無い事だよ、俺に運が有ればって事だよ、アハハ
森を出る前にマジックバッグの整理をしないと不味いと思って中の物を全部出すことにしたんだ
整理整頓は大事だよねぇ┅
こんなに入ってたの?ってビックリだよ
世界樹の爺さんが実をやるついでにって葉っぱや剥がれた樹肌に根っこ、それと何年か起きに邪魔な枝を自分で切り落としたのも持っていけなんて
そうそう、俺が愛用してる棒は世界樹だったんだ
爺さんの枝を加工したものだって、だからあんなに硬いのかってね
精霊樹も実の他に同じ様に葉っぱやらなんやら持たされた、それにあの宝箱┅┅興味はあるけど?
なんか怖いねぇ?
モンスターは解体してるからその物ズバリは少なかった
滝裏から採取した鉱物は作業場に置いてあるけど作ったポーションはかなりの量になってた
無制限収納と時間停止機能付きのバッグを作るのには苦労したけど作る事が出来たからけっこうな数があるんだよねぇ ヤバくね?
魔法陣を使った魔術は完全にマスターしてしまったからつい作り過ぎる┅┅
魔法陣だと魔力消費が凄く少ないってのも有るからだけど
魔法が使えない身としては当然魔術にのめり込んだと言う訳で┅┅
爺さん呆れてたもんなぁ
『魔術師でもそんな事はできんぞ!詠唱文字を自分で作ったなど初めて聞いたわ!それに古代語だけではなくエルフ語にルーン文字まで解るじゃと!その事は決して知られてはならんぞ!良いな!』
とか叱られたんだよ、酷くね?そこは褒めるトコじゃん!まぁ言語理解なんてチートのお陰だけど
でもでも!もしもの事を考えて必死で異世界語を覚えたんだぜ、だから言語理解のスキルを使わなくてもバッチリなんだけど?
因みに俺が使う魔法陣の文字は漢字とカタカナを使うからね、この世界の魔術師は俺の魔法陣は奪えない、上書きも出来ない優れもの
魔法陣図鑑が広まってるのは魔術師達全員が習得する為だから、多くの者は同じ魔術を使うんだよね?それなら不味いと思ったんだ、俺独自だと魔術師には負けない筈だってね♪
まぁ何度も失敗して爆発なんてのを繰り返したけど?悪い?
世界樹爺さんや精霊樹にフェルやエリザからは多くの知らない事を教えて貰った
本では解ったと勘違いしてたのも良く解った、やっぱ現実を知らないと知識の違いが出来る
だって魔法陣や魔法が伝えられてる事とまるで違ったんだから
少し┅否、かなり期待してる、この世界を知る事が町へ出る事だから、ワクワクしてるんだ
このフォーリアさんからのお金は作った小さなマジックバッグへと分けて、このバッグは必要な時にだけ使わないと不味いんだよな
なんせリセット機能だから
普段使いは自分で作ったマジックバッグを使おう
でも成り立ての冒険者だから町で普通のバッグを買うと決めた
そして┅┅モンスターは処理しとかないとヤバイ!
このクィーンサーペントとかの皮や毒袋に目玉とかは保管だな┅
他にもかなり保管しとかないと駄目かな、モンスターの素材ばかりだもん
この魔物とモンスターの違いはフェルとエリザが教えてくれた
この魔石を持つ獣が魔獣とか魔物と言われるモノで
ゴブリンやオークなど低級なのが魔物と言われる
モンスターは上位の魔物だそうだ
確かにこの辺りの奴は怪獣その物、モンスターだもんなぁ
俺が知ってる魔物とは全然違ってた、アニメのゴブリンとかオークとかここの連中とは段違い
世界樹爺さんが言うにはこの大魔境の中心部辺りは全てモンスターと呼ばれる
魔物と呼ばれるのは魔境の外側からだって
中心部から外へ向かえば良く分かるからって言ってた
だから町の近くや大魔境以外の森に棲むのは大抵が魔物でモンスターは稀だって
サーペントでも普通のブラックサーペントとかがAクラスの魔物であのキングサーペントはモンスターでSSSクラスらしい┅┅┅
どんだけぇ!
そんな相手と戦って来たのかって思ったね!
それなら俺の力ってさ?かなりヤバクねぇ?SSSクラスとか倒しちゃってる訳だし、魔物図鑑の上位種とか多くを倒してるよね┅
ブラッデイオーガなんて最たる物だよ?クリスタルディアだってだよ?
魔物図鑑にはそりゃゴブリンさんやオークさんが描かれてるけどこの辺りはいないね
オークと言えばロードやらキングが多数だもの、ゴブリンなんてのはとんと見た事が無い、ホーンラビットもだよ!
こんな環境だから仕方ないと言えばそうだけどさぁ┅┅
(ウフフ♪主はステータスを知りませんからね いつ見せようかしら? きっと面白いからギリギリまで取って置きましょう ウフフ♪)
其れからの俺はモンスターを食べる分だけ倒し素材はここに保管しとく事に決めた
薬草は10本くびりでマジックバッグへ、でも希少種は置いとく
とにかく珍しいモノは置いていき何処にでも有るモノはバッグへといれておいた
そして遂にあの宝箱を開ける┅
出て来たのは見た事も無いお宝と多くの武具と本にポーション?
なんと!この宝箱はアイテムBOX仕様で時間停止機能付き!
だから出るは出るは!
宝物で多いのは宝石とか煌びやかなジュエリー、王冠もあるぞ┅
そして目を奪われたのは剣!
なんでだよ!聖剣!魔剣!って?俺に使えるのか?疑問┅┅
聖剣らしきモノはアニメや漫画で知ってますがな
【聖剣エクスカリバー】ってのが有名だよね?確かに似てる┅
抜けるのか?あっ!┅抜けた!
でも勇者ってさ?聖剣召喚とかじゃ無かったっけ?
これ良いの?使えるよ?
魔剣は魔力を吸うんだけっけ?え~と?フム┅大して魔力は問題無いなぁ、でもこの剣はなんか切れすぎるんじゃあ?
聖剣は見るからに豪華で華やか、振るとキラキラ光るね、使い所は難しいんじゃあ?ないの?
お宝は何処ぞの王様達のモノだな、ネックレスなんて博物館に有る奴だし、王冠自体がそうだろ!
高いだろうなぁ┅
オークションでしか処分出来ないぞ、それと宝石はどうにか売れるかも知れないね
なんで精霊樹がこんなの持ってたのかな?今度聞いて見よう、本はかなりの量あるから嬉しい!
流石!時間停止だから綺麗な物だよ、ポーションも大丈夫┅って?色が違うのは?真っ白のポーションってのはなんだ?
それにこの深い紫色?あ~!鑑定とかできたらなあ!クソッ!
こりゃあマジックバッグに分けとかないと分からなくなる
お金も?確か通貨は大陸通貨で統一されてたよな、でもこれは?これも聞かないとわからん!
こんな時にラファは世話してくれないんだから!
何の為のスキルなんだよ!
役立たずめぇ、これは説教だな!それとフォーリアさんに報告して叱って貰おう!おう!
この宝箱はこの住居専用アイテムBOXとして使う事にした、便利だからねぇ、解体肉をじゃんじゃん容れておく
使う奴は自家製の冷蔵庫へ、収穫した野菜も容れる
巫女さんとエリザの為にパンも沢山焼いて置く
食べる事は寂しさを紛らわせるから、活力にもなる
備品の説明も書いて置く、エリザはああ見えて大雑把だから巫女さんが困らない様にっと
それにしても知らない事が多い、大体はこの世界の常識なんだけど、本とは違うみたいだ
あの空の大陸の事も実に簡単にしか書いて無かったっけ
それに種族もなん種族か多くいて曖昧┅
持って行く物、置いていく物を仕分け何時でも転移で来れる事も考えて支度して行く毎日
勿論だけど鍛練は欠かさず毎日してた、習慣になってるから鍛練をしないと落ち着かない
石鹸とかはリセットした物より作ったのが良いからこれも毎日作って量産したんだ
まぁ売る程作ったのは商業ギルドに見て貰う為
金になるなら損は無いから、胡椒と塩はリセットして頑張った!
他のは俺が使う分に困らない程度、増やせるから頑張らなくて良い
後1週間と言う頃にラファさんから大事な話として座らされ神妙にしてたら爆弾を落とされた┅
『主のステータスを開きます 2枚有るので説明しますからね いよいよこの世界へと旅立つ時が来ました』
なにを言ってる?ステータス開示?俺には無いって言ってたじゃん!
『ちゃんと有りましたよ でも最初のステータスは見るに堪えないモノでした┅貧相なモノで見るに値しませんでした 主の努力と鍛練の成果で素晴らしいステータスになってますよ』
クソッ!それならもっと早く見せれば良かったじゃん!
どんだけ苦労したと思ってる!能なしって思って、本の虫になったさ、地道に訓練もしたさ、繰り返し実践して身に付けたさ、それもこれも能なしだからな!
それを見てて笑ってたのか!この!バカヤロー!
『ウフフ♪ホント男の子ですねぇ
ステータスに頼らず実力でスキルを得てモンスターに向かったのですから大した者です その結果がこのステータスですよ 誇って宜しいかと まぁステータスを知って訓練とかしてたらこんな結果には成らなかったでしょう 言わば卒業証書みたいなモノです ウフフ♪ 』
卒業証書?そんなか?見てみないと分からないけど?
そうか┅┅そんなに頑張ったのか、5年以上も必死だったから
長々とラファは話してくれた、説明も詳しくしてくれた
そして判ったんだ、俺は元々フォーリアさんから存分のステータスを与えて貰ってたって
0からだけど!
この0スタートに意味が有ったらしい、そもそもステータスは万人に有るもので無いって事は無いそうだ トホホ┅┅
そして大抵は1スタート、0はあり得ないと、だからレベルにしろスキルにしろ開花するのが遅かったって言われた
全部実力で0を越えないと使えないらしくって、それは無いのと同じ、だから見てもしょーうもない事だって
ご丁寧に最初のステータスとか見せて貰った、それを比較して解説してくれたけどムカムカっとしたのは本音だよ
2枚のステータス、これが生きてく上で必要な俺の能力だって思い知った、知らされた┅┅
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