えっ!レベル500!
ピュンピュン!と矢がモンスター【クリスタルディア】へと刺さる
どうも!ジョウです、今日は狩りに精を出してます!
ここまではオークキング、オークロード、オーガキングにキングウィルドボアなんてのを仕留め森をウロウロ
そして出会ったのが鹿の化物、コイツは魔法が得意で風と雷なんて魔法を撃ち込んで来る、厄介な相手です!
近接戦闘が難しく魔法や弓とか遠距離攻撃ばかり
アイツの角は見事なクリスタル?水晶?
上品で端正な顔で出来れば仲良くなりたいけど流石にモンスターだから無理かぁ
あんなモンスターの背に乗って駆けるって憧れるけど?
うぉっと!雷が落ちる!
ガラガラ!ドッシャーン!ビリビリ!
ヤバァ┅ホント面倒な奴だ、けどキズは付けたく無い!
出来れば首を落としたいんだがねぇ┅
どうにか近寄れないか?
ふと上を見ると丁度大きな枝が張り出してる木の下に向かってるアイツ┅
これは行けるか?フフフ┅
クリスタルディアがその枝の下へ差し掛かると、俺は飛び出し思いっきり跳躍して枝へと向けて飛ぶ!
そしてその枝を足掛かりに思いっきり蹴って反動スビードでアイツに向かう
流石に目に止まらぬ速さで飛んで来る俺には反応が遅れてる!
スパーン!┅敢えなく首を棒が切り落とした、ゴロンと転がるクリスタルディアの目から涙?水らしき物が流れてる┅仕方ないじゃないか┅
喰うか喰われるか、弱肉強食の世界┅┅┅そしてモンスター
お前達とは相容れないのがヒトなんだから┅
無造作に死骸を収納して今日は帰った、何だかやる気が失せてしまった
あんな目を見たら┅
クリスタルディアの素材はどれも一級品で貴重品らしい
クリスタルの角は勿論、滑らかな皮、尻尾も色んな工芸品になると言う
角を付けた顔はとても貴重品で貴族とかが喜ぶらしい┅けどあの顔を見たらそんな目に会わせたく無い┅┅うん
だから角を切り落とし残念だが薬の材料になる眼をくり貫いた┅
肉は最上級品!1度食べたら忘れない程の旨さらしい
オークロードも美味しいけどその比ではない┅┅┅┅ヨダレが
俺ってこんなに薄情者だったか!さっき迄はしんみりとアイツの綺麗な顔を想ってたのになぁ
鄕に入らば郷に従えってか?それとは違うな、毎日の様に命を狩ってる事がさも当然に行えてる
俺はヒトを切り殺す事が当然の様に出来ちゃうんだろうか?┅┅
殺らなきゃ殺られる、それに犯罪とかじゃない、殺されるより殺しても良いと思ってるのが今の心境だな
フッ┅前世の俺も憎む奴を殺しても構わないと思ってた
もし娘を殺したりしたらソイツを絶対に殺すと決めてた
嫁は┅まぁ良い、でも娘を辱しめたりキズ付けたら殺して殺る覚悟はあった
俺はそんな奴だ┅何か文句あっか?
アハハ、そんな娘も事故で死んだ┅
殺す相手は居なかった、悔しさよりも脱力感が大きかったなぁ
夜のディナーは豪華にクリスタルディアのステーキ!オークロードの肉を入れたシチューとサラダ
確かにこのステーキは!
口に頬張ると甘い肉汁と仄かな肉の薫り、柔らかな食感で蕩ける脂、この脂で石鹸とか作ったら?
変な事を考える、もう癖に成ってるのが錬金術なんだ
錬金術は魔法の一種だが工作部分も大きい、指輪やネックレスとか細工物やポーションや鍛冶とか幅が広い
俺に出来る事は何でも試してそれが凝り性故に病み付きになる
こんな性格だからコツコツと能力が向上してるって実感はある
そして遂に念願の滝上へと辿り着いた
そこはファンタジー世界その物!
デッカイ湖が水を満面とたたえ島も幾つかあった
あの近い小さな島が滝裏の洞窟にある池の上なんだろう
そして遠くに浮かぶ大きな大陸?空に浮かんでる島と言うかイヤハヤ!
空島って異世界ならではだよな!
かなりデカイけど?大陸だよなぁ!
ラファさんや?説明を!
『空の大陸【スカルヤード国】と言います 大小の島が群がり国として機能してヒト族 亜人種が生息 あの国ならではの種族はスカル族と言って背に羽があります 天使族では有りません』
へぇ!羽が生えてるのか、じゃあ空を飛ぶんだ、良いねぇ、行って見たいな、どうやって行くんだろ?
『スカルヤード国へは竜の籠に乗って行けます この近くの国の王都に竜の駅がありそこからあの国へ渡れます』
何だって!竜が運んでるのか?すごいな┅近くの国かぁ、まだずっと先だな、でも行けると分かるとワクワクするな
いっそ自分で飛んで行けたら┅
『駄目です!無断で渡ると罪人として奴隷になりますよ!あの国は入国にはとても厳しいのです それはあの大陸でしか得られない鉱石のせいなのです』
鉱石?そんな貴重な鉱石なのかな?
『ハイ 浮遊石と言って浮かぶ石です あの大陸 島はその浮遊石で浮いてるのです これ迄も浮遊石を狙って戦争が起きてます 友好国の【ガルディラ王国】が阻止して今に至ってます 勿論竜の駅はそのガルディラ王国の王都です』
そのガルディラ王国ってのが一番近い国なんだな、ここから出て行くのはその国になるんだろう?
『主にはフォーリア様から指令があります 時が来たらそのガルディラ王国の【リビラ町】へ行くようにとのお達しです』
リビラ町?その町へ行かないと駄目なのか┅ずっとこの森で暮らしても良いけど1度はヒトが住む町へは行きたいかな?冒険ってのもなぁ┅旅は好きだけど?旅とか出来るのかねぇ
『冒険者達は旅して生活するモノ
拠点を決めて仕事するモノ 自分に合ったスタイルです 主は冒険者に向いてると思います』
冒険者ねぇ、そりゃ旅して色んな所を見てみたいのはあるけど、面倒もあるだろう?それを考えると┅
だからってずっとここに拘る事は無い、まぁ何れ森を出てこの世界を知るのは当前かな
しかし、フォーリアさんが指令を出してるって?そのリビラ町には何があるんだ?気にはなるよね?
ねぇ?その時が来たらってラファが教えてくれるのか?
『ハイ それは私の仕事ですので 主の進む道は案内しますよぉ♪』
何だか楽しそうだな?じゃあ頼むね、俺は時間の感覚がサッパリ分からないから
この世界に来て何れぐらい経ったか全然分からないんだ
毎日が忙しくて楽しいからね、全然気にしてなかった
『フフフ♪主がこの世界に来てから4年は経ちましたよ 随分と成長されて何時でも森を出れる様です 』
そんなにかぁ、それで?俺の能力は町とか大丈夫って事だよね?それは少し安心だね、でも町へは遠いんだろ?
『ハイ 歩いて行くと軽く3年以上はかかります だから!これからは【転移魔法】【飛翔魔法】の訓練をします これはフォーリア様からの命です』
転移魔法と飛翔って┅そんなに簡単じゃ無いぞ!そもそも魔法なんて使えないし!使ってもいないんだぞ!
またあの乳デカ女神の横暴か?
『乳デカ女神┅ウフフ アハハ そうですね!確かにデカイ乳です ウプップ はぁ┅その乳デカ女神の命令ですが飛翔と転移でリビラ町とこの森を往き来出来る様にとの事です』
其れ程大事な町なんだ┅って!ラファも乳デカとか言ってるし!
あのおっぱいは忘れないよ┅うん好きだ!お尻はもっと好きだ!
って┅まぁ魔法書にあったので練習はするけど!するけど出来る出来ないは分からないぞ!出来たら儲けもんってな感じだろうが!
空間魔法なんだよなぁ、じゃあ初めは瞬間移動が良いんじゃね?
『確かに 瞬間移動から徐々に範囲を広げるのが宜しいかと 飛翔は風魔法と重力魔法を併せた魔法です 重力魔法の練習もお願いします』
また面倒な事を言ってるし!重力魔法なんて無理!風魔法だって使った事無いし!
『これは否な事を!主は数多くの魔法をお使いになってますよ?多分魔法陣を使うから魔法を使ってないと?イヤイヤ!そもそも魔法陣は魔法の源ですよ?魔法は魔法陣を詠唱で具現してるのです お忘れですか?』
そうだった┅詠唱と陣の書かれた物は同じ┅それを俺独自に日本語で表現しただけ┅
じゃあ魔法を使える?作れる?だよねぇ┅┅┅じゃあ魔力量は大丈夫かな?
『主はレベル500の高ランク者ですよ? 魔力量も恐ろしい程の量です マッタク無理して涸渇するまで魔力を使うから増えたのですが!どんなに心配したことか!魔力が無くなれば死ぬのですよ!反省して下さい!』
えっえぇぇええ!レベル500!
聞いてませんけど!そんなにレベルアップしてたの?まぁ魔物やモンスターは倒してたけど┅
その500ってのは何れくらいのもんなのかな?
『ふぅ~ホント!イラ付きます!レベル500はドラゴンと同じレベルです ワイバーンがレベル200くらい あのクリスタルディアがレベル350です 因みにオークロードはレベル250ですよ』
ドラゴンって┅其れなら俺はドラゴンと戦って勝てるのかな?
『勿論!十分勝てます アースドラゴンならいとも簡単でしょう 此れからもレベルアップするのは必然 レベルは9999が最高値です その先はMAX さしずめ主は化物決定です』
化物って言うな!俺はチートは望んでないぞ!それを勝手に!
でもレベルアップするのは止められないか?
ハイハイ、何だか疲れた、明日から転移と飛翔の訓練を始めるよ
今日はやる気が無くなった、ゆっくり風呂に浸かってのんびりするよ
驚いた┅いつの間にかそんな事になってたなんて┅無心でモンスターを狩ってたんだが、それは食料確保だし、現れる奴を倒したに過ぎない
大体ステータスがないんだから仕方ないだろ?
とにかくフォーリアさんの指示には従うけど、面倒みて貰ってるし乳とお尻を揉ませて貰ったからね
俺ぐらいじゃね?人で女神様の乳とお尻を揉んだ奴って┅はぁ~あの感触は!忘れられない!
独りエッチとかしてもバチは当たらないか?イヤイヤ!出来るのか?
全然欲情しないし機能は生きてるのか?俺の分身さんよぉ?使い物になるのか?不安しか無いし┅┅クソッ!
ヒクリともしないし┅┅┅寝よ
(フフフ♪主のモノは最高の逸品! だって美と性の女神キャシール様からの贈り物ですから それに絶倫が備わってます 何れ絶倫王にも成るのでしょう フフ♪私もあやかれると良いのですが┅ウフフ♪)
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