告白のかなたへ

雫空

第1話「初めての告白」

「ねぇ、私と付き合ってくれない?」




俺は初野彼方はつのかなた。高校1年のただの生徒である。

幼馴染もおらず転校生とのかかわりも一切なく、ただただ普通のごく普通の生活をしていた。

「彼方~~~昼ごはん一緒に食べよ~~ぜ~~」

そう言って呼びかけてくるのは友人の夕凪幸田ゆうなぎこうただ。

「それで、4時限目ずっとだ・れ・かを見ていたみたいだけどどうしたのかなぁ?」

ビクッとしてしまった。

「何のことかな?」

「とぼけたって無駄だぜ!六華を見てたんだろ?」

まさか本当にばれてるとは・・・・・



そうだ入学式の時から俺は彼女、秋野六華あきのりっかに恋をしてるのだ。

「ま、さすがにあれだけ見てたらわかるわ」

「マジかよ、俺そんなにわかりやすかった?」

隠してたのに何も言わずにばれるなんて・・・・・

もしかして・・・・・思考を読めるのか?!

「テレパシーじゃねえよ!!」

どうやら読めないらしい。

「ま、秋野さんをみるのはやめたほうがいいだろうな~」

なるべく気を付けよう・・・






「それじゃーST終了号令。」

「起立」「礼」「さようなら」「「「さようなら」」」

学校が終わった。気をつけれたの・・・・かな・・・?

それじゃー帰りますか。俺は帰宅部なのだ!


「初野くん。」

「ねぇ、私と付き合ってくれない?」


そのとき初野に電流走る・・・・・

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