守るべきもの、仲間と共に

Dream

夢を叶える街 「 カランベリル 」

とある街にある白塗りのマンションから、1人の男が出てくる

頭の上には 海里スズ と名前が表示されていた

「ふ~、彼奴は無事これたかな?」

今日からこの街に、友達と共に越してきた

その友達の姿がなくあたりを見渡してみる

数秒後、扉からそいつが出てくる

「お、スズのが早かったか」

「レイお前おせーぞw 俺のが早かったな」

んだお前、マウントかァ!? と突っかかってくる彼の頭の上には シーヴァ・レイ の表示が

ふとそいつの顔を見てみれば、隣町に居た時の様に顔をすべて曝け出している訳では無く、顔半分を青ラインが入った兎の面をかぶっている

耳には水色の糸でまとめられたイヤリングが揺れている

かく言う俺も、顔を完全に隠している

灰色の猫のフルフェイスマスクに、後ろ側へポニーテールにした深い青色の髪を垂れ流している

顔に傷をつけた俺に対してこの街は顔を隠している市民が多いから安心だ

レイとふざけ合いつつ街を歩いていると横からバイクが通り過ぎていく、、、と思えばUターンして此方へやってきた

「こんにちは~! 新しい方、、ですかね?」

警察、、のような制服を着た女性が声を掛けてくる

腰につけられたポシェットの中にはハンドガンのようなものが

「あ、ついさっきこの街に来ました~。 えっと、警察の方ですかね?」

「そうです! カランベリル警察 Rank4 オオサキライ と申します!」

乗っていたバイクから降りて敬礼をしてくる彼女、オオサキさん

「オオサキさん、よろしくお願いします。 えっと~、俺等まだこの街に来たばっかなんですけど、仕事とかなかったら案内ってしてもらえたりできますかね、、?」

嗚呼、勿論 と快諾してくれたオオサキさんの後ろに着く俺達とバイクを引いて歩きだすオオサキさん

「ここが市役所になります、仕事に就くときには市役所でJobを付けてくださいね!

ただ、警察とか救急隊に関しては市役所で付けれるJobでは無く、研修の必要なJobとなりますのでそこだけ御注意ください!」

「あの~、因みになんですけど警察って今何人くらいいるんですか?」

「お恥ずかしながら、、今警察署員は署長合わせても6人しかいなくって、

マジで人手不足なんですよ」

出来れば、、、ッ、入って頂ければなぁ、って思ってます、! と本当に切実そうに苦笑いしながら喋るオオサキさん

(警察、、かぁ、それもありだな)

彼女の話を聞き、そう考える

夜の街を歩き、病院の案内やこの街で人気のカフェ、住民の交流場となっている駐車場などもいろいろ教えて貰った

「んで、此処が最後、、かな? 此処が警察署になります! 

基本的に署長はここに居るのですが、我々署員はパトロールで街中を巡回していたり、大型犯罪の対応に行ったりしています! 何気に関わりとかも多いと思うので、よろしくお願いしますね!」

明るい表情でぺこり、とお辞儀をするオオサキさん

そのあとに暫くオオサキさんから街についての説明や、オオサキさんについて、市長について、、など、色々な話を聞いた後、オオサキさんが呼びだされたようでお開きとなった

住民たちの交流場として紹介された場所、2214番地に行って買ったホットドッグを食べながら、レイと雑談をしてみる

「レイ~、Jobどうするか決めた? 俺一応警察行こうかなって思ってるけど」

「スズが警察行くんなら俺も警察行くよ?」

「じゃー警察で良いか! オオサキさんも警察来てほしいって言ってたしな」

行くかぁ、と包まれていたもののなくなった包装をくしゃり、と丸めてくずかごへ投げ捨てるレイを待って、行くか とつぶやく




「レイ待てごらぁ”!」


これは



「ちょ、ノアセン怖いっす待ってちょ死ぬ俺!!」



夢を叶える街 「 カランベリル 」 に越してきた2人が



「サキ先ヘリ上手いっすよね~」



街を守る立場になって



「スズのが上手いよ~! もう私よりもヘリアタックで落とせる数増えたんじゃない?」




守るものと、





「スズ! 俺ごと行け!」



「スズ、早く起きろよ。 待ってるから」





友情と



「お前が倒れたら、心配なんだよ」




愛情を得る





「俺たちは、カランベリルの警察だ!!!」




夢を叶える街 「 カランベリル 」 の警官たちの物語

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