「その胸の中で」#言葉の添え木より


 ソファ型ベッドで、あなたの胸を枕にうとうとしていた。あなたは洋書を読んでいて、ぺら、という音が私の意識を持ち上げる。それでも眠くて息が整っていくと「もう寝ようか」言葉が降ってくる。「うん」と返せばサイドテーブルに本を置いて眠りにつく。そんななんでもない日。

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