5:世は大執筆時代

 さて、ここまで読んで納得していただけた方は、公募向けの性質があると思われます。ここまで来て、ようやくスタートラインです。Webの片隅でくすぶるのをやめ、公募という大海原に漕ぎ出しましょう。


 不安はあるでしょう。不満もあるでしょう。でも、物書きでありたいのなら、目の前の小さな利益にすがっていてはいけません。ちなみに、この場合の利益とは、金銭のとこではなく、PVや、他者からの評価のことです。


 Web上に存在する何者でもない一般人の評価ではなく、プロの編集に「これはいい作品だ!」と思われる作品を書き上げることこそ、我々物書きの命題ではないでしょうか。これに賛同していただけたのなら、あなたはC-takeにとってのライバルになったも同然。公募の情報を集め、各レーベルの作品傾向を掴み、そして目標を決めて作品を執筆する。


 たったこれだけです。難しいことはありません。


 上手く行かないことの方が多いでしょう。それでも物書きでありたいのなら、その手は自然と執筆に向っているはず。ただひたすらに作品を生み出し、それを公募に投げ続ける。一つの公募に一つの作品、ではありません。一つの公募に五作、十作と投げるのです。


 これは非常に労力がかかり、成し遂げるのは難しいでしょう。しかし、それが成し遂げられた時、あなたの物書きとしてのレベルは大きく向上しているはず。


 誰に褒められなくとも、誰に望まれなくても、ただひたすらに原稿に向かい、執筆を続ける。単純明快ゆえに難しい。そんな果てのない大航海になります。


 覚悟を決めましょう。そして漕ぎ出しましょう。あなたの作品と、それを求める編集者が、大海原のどこかにいることを信じて。

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