三谷幸喜 「清洲会議」 感想

Athhissya

作品概要

幻冬舎から出版されている

三谷幸喜の大河小説「清須会議」


物語は討死する信長視点から始まり、

後継を誰にするかという会議の模様が、

全編モノローグで繰り広げられます。


多数の一人称独白で話が進み、

1段落の文章が短くなってるので、

そしてもちろん現代語訳ですので、

非常に話が読みやすいです。


役所職員っぽい語り口、

日記のような文体、

ヒーローインタビュー風の話し方、

謝罪会見的話法…

さまざまな「それっぽい」言葉回しが

レトリックとして面白かったです。


あと、同時刻の各々の刹那の思考を

並列していく会議の模様は、

おじ様方のカットインが浮かびました。

モノローグ回転の持ち味が光ります。


では、今回は

①なぜモノローグ形式は読みやすいか

②キャラを立たせる記述技術

の2つについて分析します。

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