Re:Awake

一茶

第一章 第0話 目覚め

まぁ〜最初に自己紹介をしておこう。俺の名前は翡翠 練、平凡な大学生だ。

今、自分でも何が起こってるかはわからない。

寝て起きたら周りが見えない真っ暗な空間に落ちてるっぽいことだけしかわからない。

訳がわからなすぎて逆に冷静になっているって状況だ。

真っ白な空間に飛ばされて神様が出てきて”あなたは死にました。

こちらのミスなので転生してください”とかなら知ってるんだけど、

真っ暗な空間スタートは知らんやん。

通り魔に刺されたとか、暴走トラックに跳ねられたとか全然身に覚えがないんだけどなぁ〜。

異世界に行くなんて創作の中だから面白いのであって、自分が当事者になるのは違うんだよな。

ちなみに自分の体は見えてるのに、声出ないんだよな。だからこれ全部独白ね。

あ〜マジで誰に話しかけてんだろ。


そろそろ落ちるのも飽きてきたよマジで。

と思ったら、なんか引き寄せられてる感じがする。


「痛って...あれ、声出るようになってる」


目覚めると、いやさっきの独白してた時に目覚めてるって考えると、、、

ややこしくなったからまぁ〜なんでもいいけど


「いやどこだよここ」


じめッとした洞窟みたいなところにいるんだけど、


「説明なしの、ダンジョン転移って感じか?」


洞窟なのに、石が光って明るくなってるし現代日本では考えられない。

今考えられる状況は3つ、

1つ目は異世界のダンジョンに転移した説

2つ目は現代にダンジョンが急に現れてそこに落っこちた説

3つ目は夢オチ説


「まぁ2はないよな、ボロボロの服着た白骨死体が目の前にあるんだから」

いや、怖いってトラウマだって、これが夢オチだったら白骨死体見てトラウマ植え付けられただけで目覚めるんだろこれ。


「いやしんどいって」

まぁこれがあるってことは俺より先にここにいた奴がいたってことなんだけど


「入口がないってことは普通に入れないってことなのかな?」


なんでこいつは死んだんだ?何かに致命傷を負わされてここに逃げて来て力尽きたのか。何かが原因でここに転移してきて救助が来ると思って待ってて食料が尽きて死んだのか。みなさんわかりますか?ちなみに俺は皆目見当も付きません。いや、白骨死体見て死因を特定とかできないだろ普通。


「食料はないけど...武器があるのはありがたいな」

そう何を隠そうこの白骨死体くんが剣、多分ロングソードって言われるものを持ってるんだよ。なんの変哲もなさそうな剣だけどありがたくいただこうと思う。

死体の持ち物を漁るのは悪いと思うけど、致し方無しということで


「剣、もらっていきます」


よし、気を取り直してやっぱり確認しなければならないことがある。

異世界転移の当事者になるのはどうこうとか言ったけど、

やっぱり言いたいこの言葉、さぁみなさん一緒に


「ステータスオーーーーーープン.....」


えっまって何にも出てこない。


「はっっっっっず」


終わった、ただ恥かいた痛いやつになっちゃった。

いいって。マジでステータス出てこいよ!あ〜終わったマジで終わった。

異世界といったらステータスだろ!白骨死体くんが笑ってる気がするよ。


「ん?」


なんだこの手の甲のアザみたいなの。こんな厨二病みたいなアザ書いた覚えないんだけど、これ油性ペンか?擦ったら消えるかな?


「はいはいこういう感じね。じゃあさっきのは本当に恥をかいただけなのね。」


出て来たよ手の甲のアザ触ったらステータスがね!

そりゃすぐに気づかない俺が悪いけどさ、


「もっと親切に作れよ!!わかりずらいわ!!!」


てことでステータスはこんな感じ

_________

翡翠 練 

・Level 1・

・スキル・

記憶継承 

_____


「よっっっっっっわ...いのか?」



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