第8話 独り言

「山本さん、好きだ・・・」

俺は川沿いに広がる青空に向かって呟いた。


昼休みの公園で俺は一人、散歩を楽しみながら君を想い浮かべていた。


君の笑った顔。

君の物憂げな顔。


ふくれた(滅多にみないけど)表情も。

艶やかな頬に、俺の指を当てれたらと。


想像するだけで。

俺は、気持ちが熱くなる。


「チクショウ・・・」

そんな時、いつもの独り言が始まる。


この昼下がりの散歩をしながらも。

俺は呟き続けていた。


君への。

もどかしい想いを抱きながら。

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