第6話 きっかけ

こんな俺だって。

好きな人はいる。


同じ課の。

山本さん。


でへぇ・・・。(笑)


業務アシスタントで。

気が付く可愛い、とても可愛い人だ。


「可愛い」の定義は人それぞれなのだろうが、大きな半月型の瞳に揺れる長い睫毛が良いんじゃね?と思うし、真っ直ぐに伸びた鼻筋の下に覗かせるプックリした唇なんかも「どストライク」だし・・・あぁ、何だかもぅ、叫び出したくなるくらい好きなのだ。


だって、さぁ・・・。


俺が徹夜明けのソファーで仮眠していたら。

コトリと熱いコーヒーの紙コップを置いてくれた。


薄目を開けた視界に残った君の後姿。

その時から、俺は君が・・・。

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