子ども心に・・・

綺麗な風景写真が撮りたい

第1話 あなたは自分の名前も正しく書けないのですか?

 これは小生がまだ小学2年生の頃のお話です。


 自分の名前を「ひらがな」ではなく『漢字』で書くようになったのですが、その時の担任の先生はとても若かったと記憶していますので、たぶん大学を卒業して小学校の教員になって1・2年の先生だったのだろうと思います。


 担任の先生が、私の答案用紙、教科書やノートに書かれている漢字表記の小生の名前を見て「あなたの名前の漢字が間違って書いてありまますよ。あなたは自分の名前も正しく書けないのですか?」的な言い方だったかで、辞典とかも見せて指摘してきたと思います。


 でも当時小学2年生の子どもであった小生自身は、父親から教えられた通りに漢字の名前を書いていただけなのです。


 何故名前の漢字が間違っていると指摘されたのか、指摘されなければならなかったのかが、本当に子ども心に訳が分からず全く理解も出来ませんでした。


 その日の夜、父親に「学校の先生に名前の漢字が間違っている」って言われたと伝えましたが、父親は父親でこの漢字で間違っていないと言い張るのでした。


 子ども心に訳が分からず本当に悩みましたよ。



 担任の先生に名前の書き方で文句を言われるのも嫌だったので、答案用紙や提出物については、それからは指摘された先生が正しいと申す文字で書いて出すようになりました。



 それからしばらくして、戸籍と言うものが有ることを知り、親に頼んで戸籍抄本なるものを見せてもらうこととなりました。


 不安半分ドキドキ半分、興味津々で見せてもらった戸籍抄本に書かれていた私の名前の漢字の文字は、父親から教えてもらった通りの漢字の文字でした。


 この時、学校の先生が言うことが全て正しい訳ではないと考えるようになりましたし、自信満々で指摘してきた担任の先生が、ちょっと信用出来なくもなりました。


 流石にこれ以上は揉め事にしたく無かったので、戸籍抄本を担任の先生に見せての「私が正しかった、先生が間違っている」はしませんでしたよ。


 今だから何となく分かりますが小生の戸籍は、父親が書いた漢字の文字の通りに記載されていたのでしょうね。


 例え間違って覚えていた漢字を書いて出生届を提出してしまったとしても・・・


 出生届を受け取って登録した人も書かれていた漢字をそのまま書いてしまったとしても・・・



 その後の雑学知識として知ったのですが、人数が多い名字ランキング6位に入り、全国で100万人以上いるとされる「わたなべ」さん、漢字にすると58種類もあるとのことです。※小生は「わたなべ」ではありませんよ~


 学校の先生だからと言って、普通に大学を卒業しただけ、そう言った知識が常識として教養として有る訳もなく「わたなべ」さんは「渡辺」さんて書けば正しいと思っているのだろうと想像する次第です。


 今のウインドウズパソコンでは文字登録に限界があって、全部の「わたなべ」さんの漢字を表示することすら不可能だそうです。



 ちなみに戸籍の私の名前の漢字文字は、将来のことを考えて、就職する前に、漢字辞典に書かれている標準的な漢字文字に訂正していただきました。


 戸籍の修正は手続きが難しいのかと思っら、あっさりと簡単に役場で訂正してくださったので、拍子抜けしてしまいましたよ。


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