向こう側への応援コメント
まさに表現力の勝利! という感じで、楽しく読ませていただきました。
さらに題材の画鋲という着眼点も、面白かったです。
子供ながらに考えた結界という考え方も良かったですし、眠りから覚めるというのが彼岸から帰って来るという考え方も違った視点を与えてくれて、なるほどと思いました。
そして、最後のこの世でやることはあるのかという気付き……。
怖いような、それでもやっぱり目覚めていたい気持ちもあって、貴重な読後感を味わえました。
作者からの返信
お読みいただき、コメント、評価もありがとうございます。
大人には悪戯に見えることも、子供なりに理由があるものですね。
眠っている時に夢は見るでしょうけど、意識がない間は、この世にいない感じがするのです。
朝起きるといつもホッとしています。
やり残したことがなければ目覚めることはできないかもしれないと思うと、なんだか怖いですね。
向こう側への応援コメント
こんにちは。
タイトルから、どんな物語なのだろうとずっと妄想していました😌
私は眠りたいのに眠れない(怖くて)という経験はあります。笑える漫画やえっちぃ漫画で恐怖心をごまかしていた記憶があります(笑)
この主人公は、死を目の当たりにした時から、眠り=死の恐怖。悪魔やバケモノがやってくる、という気持ちに取り憑かれてしまったですね。
……私ももしかすると、そのような光景を小さい時に見てしまったら、眠る事が怖くなってしまうかもしれない。そんな気持ちにさせられました。
スカッとする雰囲気では無いのですが、この主人公の思考になって読んでいるのは楽しかったです😊読ませて下さって、ありがとうございます!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
多分、タイトルと犀川さまのお題「春」は全く結びつかないのではないかと思います。笑
小さな頃の体験て大人になってからも時々思い出しますよね。
日頃から薄っすら怖いと思っていることが、心が不安定になった拍子に出て来たり。
ワーッとお化けが出て来る展開はありませんが、じわじわとした恐怖を味わっていただければ幸いです。
向こう側への応援コメント
引き込まれました。風はまだ冷たく、月は蒼褪めてかがやき、方々からさかりを迎えた猫の唸り声がしている妖しげな春の夜。そこに配置された撒菱のような画鋲。小さな針を立てた鈍い金色が梶井基次郎「檸檬」のように効果的です。
主人公が手にとる画鋲は狂気の世界へ踏み込んでいる証なのか、それとも現世に踏みとどまりたいと願う正気がもたらす抗いなのか。
主人公は生きているのか?
さまざまな想像ができる作品でした。ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ジャンルはホラーにしてみましたが、ホラーと言うより、根源的な恐怖や死への畏怖を描いたものですね。
精神的に不安定な主人公の狂気かもしれず、また、記憶が薄れているだけで、祖父を連れ去ったあちら側の住人が再び現れた、という解釈も成り立つかもしれません。
おっしゃる通り、檸檬は少し意識しました。
丁寧に読み込んでいただきありがとうございました。
向こう側への応援コメント
眠りは短い死。そして三人称適な一人称というか。囚われたテーマへの埋没の距離感なのかな?と思いました。
受賞おめでとうございます。
作者からの返信
ありがとうございます。
前半は淡々と、どこか俯瞰した語りを入れた方が、後半に続く現実との乖離が浮き彫りになると思いました。