第2話 エロエロなバツゲーム。

 翌週、物理実験室からプレゼンのお知らせがあった。


「私だって忙しいの、ダメなプレゼンならバツゲームよ」


 友美が駿河城先生に注文を付ける。付けられたバツゲームは駿河城先生にバニーガールの姿で私達をもてなす事であった。


 何やら嫌な予感がする。


 駿河城先生が持ちだしたのは手動発電機であった。先生がハンドルをグルグルと回すとマメ電球が光る。


「ボツ!小学生でもできるわ!!!」


 結果、バツゲームとなり駿河城先生は茜色のバニーガール姿に着替える事になった。和服美人の先生らしく和風な色使いだ。


「殿方に和服以外の恰好をするのは恥ずかしいです。もう、ヤケです」


 大きな胸に、綺麗な脚は黒の網タイツであり、デリケートゾーンはおしとやかな丘に例えよう。


 雰囲気を総合するとセクシー極まりない。


 私は照れて、惚れてしまうと心が騒ぐ。今の時代は先生と生徒の恋は厳禁で、担任からも酸っぱく言われている。


「ささ、バツゲームとして肩を揉みますね」


 駿河城先生が私を椅子に座らせると、背後に立ち肩を揉み始める。甘い、香りが立ち込めて、胸がキュンキュンする。


「駿河城先生、そなたも、マゾよのー」


 友美が上機嫌で私達二人を見ている。この幽霊生徒会長、かなりのサドだ。


 それでいて使えるので何年も生徒会長でいられるのだ。


 ああああ、ここは役得として割り切ろう。


 その後、化学実験室に向かい。スミス先生のプレゼンを受ける。


「化学の実験らしく『銀鏡反応』などどうでしょう?」


 ああああ、化学の科目を取って勉強しないと解らないやつだ。これは私も困った、難しい化学式を並べても仕方がないし、非常に説明しにくいのである。


 要するに簡単に言えば銀が試験管のガラスに張り付き鏡の様になる現象だ。


「ボツだ、お前、バカだろ、化学を勉強しないと解らないネタなどできるか!!!」


 当然、バツゲームがあり、スミス先生は薄紅色のレオタード姿になる。身長の高いカナダ人クオーターのスミス先生にはレオタード姿は勝負服にしか見えない。


 シンプルなレオタードに包まれた胸に引き締まったヒップ、甘い香水の香り。


 エロいな……。


 そんな事を考えていると。


「バツゲームは太股に頭を乗せて耳かきだ」


 は!?マジで……。


「隣の茶道室に移動して耳かきの刑だ」


 そして、スミス先生がレオタード姿で正座すると。私は勇気を出してスミス先生の太股に頭を乗せる。それは西洋美人の吐息が目の前にあり、動揺を隠せない。


 これはマジで惚れてしまう。


 駿河城先生に続き、スミス先生も頬を赤らめている。このハーレム状態はマジでヤバい。


 私は『役得、役得、役得』と念仏でも唱える様にしていた。

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