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  • 佐砂井の郷への応援コメント

    当方の近況ノートまでお越しいただきまして、ありがとうございました。

    御作、興味深く拝見いたしました。
    ご自身は、お心残りがおありのご様子でしたが、私自身の考えとしてお話申し上げますと、意図を持って物語を紡ぐのは当然ですが、読み手にその通りに伝わるとは限りませんし、意図しないからと言って、それをネガティブに捉えることもないと思っています。
    一度書き手から離れたものは、読み手が自由に解釈するのは自然な流れでしょうが、もちろん、だからといって、忸怩たる気持ちになることももちろんありますよね。佐藤様は意欲的な方とお見受けしておりますので、時に残念に思われることもあるのかな、と勝手に察し申し上げたりもしております。
    ですが、ガチガチに構成を固めるのも面白いですが、今回の御作のように、読み手の想像力に委ねる構成は、予期せぬ解釈も含め、自由度が高くて私は好きですので、とても興味深く拝見いたしました(*‘ω‘ *)

    私へのお気遣いもいただきまして、感謝いたします。拙作への言及もありがとうございます。
    グチを漏らしはしてしまいましたが、自分のペースで少しずつカク・ヨムしております。とはいえ書き手は皆、大変ですよね。佐藤様もお身体ご自愛くださいませ。
    こちらへのご返信は不要です。ありがとうございました。

    作者からの返信

    カワセミさま

    こんにちは。お忙しいのにわざわざコメントを書きこんで下さり、どうもありがとうございます。返信ご無用とのことでしたが、少しだけ書かせてください。

    カワセミさまのご指摘はいつも示唆に富み、自分を見つめ直すきっかけとなっています。ありがとうございます。読み手にある程度解釈を委ねるのはあるべき姿だと思うのですが、それはゆるぎない骨格を持つ作品の枝葉末節部分においてかなとも思うのです。拙作はその域には達しておらず、読み手に骨格から組み立てさせ、戸惑わせてやいないかと申し訳なく感じていたのです。

    私は自作にたいてい自信がなく、その評価を他人まかせにしているところが大きいです(拙作の誰ぞやにそっくりですね)。意欲的に見えている姿勢はその実、「ここまでやっても大丈夫? ここまでならどう?」と相手の顔色をうかがいながらいたずらをエスカレートさせている子供のようなものです (^^;)

    こうなると、作品がーというより、自分自身の問題ですね (^^;) もう少し客観的に自作と向き合う術を身に付けねばと自戒しています。

  • 佐砂井の郷への応援コメント

    美しい幻想的な物語でした。月の郷に艶く描写も春としての意味合いを含めてなのか、とても堪能できました。二人称表記も浮遊感を伴った印象創作として非常に効果的だと感じました。かなり面白かったです。素敵な小説をありがとうございました。

    作者からの返信

    刹那さま

    こんにちは。拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。

    お題の「春」感が漠然としすぎているかな、と後になって気になっていたのですが、月に照らし出された郷のまぼろしにも春(の持つ惑いと邂逅のイメージでしょうか)を感じていただけたとのこと、嬉しくなりました。

    何より、素敵なレビューをありがとうございました。いや、もうこれ、レビューのほうが美しい作品だと思います。その作品を賜りましたこと、感謝いたします。どうもありがとうございました。

  • 佐砂井の郷への応援コメント

     拝読いたしました。
     二人称視点の作品というものが、全体的に見て数が少ないこともあり、今まで僕は触れる機会がほとんどなかったのですが、作品の内容とも相まって、とても不思議な体験をさせていただきました。

     面白かったです。ありがとうございました。

    作者からの返信

    上月祈さま

    こんにちは。拙作へお越しいただき、誠にありがとうございます。

    二人称には独特のあくの強さがあるような気がします。私も最初に二人称小説を読んだ時には、なんだか押しつけがましいなあと戸惑いました (^^;) 今回、物語の雰囲気とうまく合っているなら嬉しいのですが。

    コメントと星でのご評価まで、どうもありがとうございました。

  • 佐砂井の郷への応援コメント

    コメント失礼いたします。
    すごかったです。美しい言葉で紡がれる幻想的な世界と二人称が作り出す怪しげな雰囲気が見事に融合していて、一気に引き込まれました。
    最後の展開も思わず声が出ちゃいました。なるほどだから「憑かれたような目をして」いたのかと。そしてこの仕掛けを理解した上でもう一度読むと、前半の「生」を感じさせる「あなた」の描写がより色濃く「死」を暗示しているようで、そこに「私」の狂気と愛(あるいは願いと償い)を見たような気がします。堪能させて頂きました。素晴らしい物語に出会え大変幸せでございます。ありがとうございました。
    (末筆ながら、拙作への評価のみならず、犀川先生の連絡板に名前を出して頂き、大変恐縮でございます。こちらについても本当にありがとうございましたm(__)m)

    作者からの返信

    しぇもんごさま

    こんにちは。拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。怪しげな雰囲気を味わっていただけたとのこと、とても嬉しいです (^^)

    「前半の「生」を感じさせる「あなた」の描写がより色濃く「死」を暗示しているようで」

    わあ、そのようにしっかり受け止めてくださると、本当に嬉しくなりますね。

    御作を拝読したとき、コメントを残すかどうか迷ったのですが、感じた鮮烈な印象をうまく言葉にできず、そのままにしてしまいました。失礼いたしました。

    おじさんにはすでに熱烈なファンが多数いらっしゃるようですが、もっと需要はあるはず(笑)。僭越ながら、たくさんの方に読まれ、愛されることを祈念しています!

    コメントと星でのご評価をありがとうございました。

  • 佐砂井の郷への応援コメント

    こんにちは。
    二人称は私もたまに書きますが、独特の距離感がいいですよね。
    生と死のあわいで、しかも境界のあいまいな世界を描く空気とうまく合っているなあと思いました。
    ここでも鳥の名がたくさん隠れていますね(^^)

    作者からの返信

    久里 琳さま

    こんにちは。こちらにもお越しいただき、どうもありがとうございます!

    二人称、おもしろいですよね。二人称小説を初めて読んだ時には「あなたが」「あなたが」の連呼に「誰だそれ?」と戸惑いましたが、二人称ならではの不思議な雰囲気や可能性で、少し遊んでみたいなあと思っています。

    ひそませた鳥にも気づいていただけましたか (^^)。ササゴイはPCが勝手に佐砂井に変換したものを採用したのですが、それ以降、その変換が出ることはないのです。何だったのでしょう。ホトトギスを二回出したのはくどかったですね。他の鳥にすればよかったです。

    コメントと、星でのご評価をありがとうございました。

  • 佐砂井の郷への応援コメント

    こんにちは
    固有名詞が素敵な響きですね。
    不如帰山というのは聞いた事が無いのでググって見ましたが、出てきませんでした^^;。架空の存在なんでしょうか?

    主人公を『あなた』と呼称するのが、なかなかの変化球だなと思いました。最初物語はカオルの視点から語られているんですよね?でもそうすると『あのひと』はカオルという事になるので、第三者視点の語りでの自己視点表現となるので混乱してしまいました。そのあともカオル視点であるのにカオルが出て来るのでわざとそう書いているんだとは思いますが、私の読解力の無さです^^;。

     登山については、夜に登り始めて山頂で朝日を眺める夜駆けというやり方がありますが、山頂でテント泊か山小屋泊をする人以外は、午後から登り始めることは実際にはほぼありません。それをする山は九州ではくじゅう以外だと、宝満山と祖母山くらいですね。

     主題は違いますが、廃村が夜に蘇る描写のあたりは映画『犬鳴峠』を思い出しました。こちらは完全なホラー映画です。アマプラに入っていれば無料で見れます^^

    作者からの返信

    十三岡繁さま

    こんにちは。拙作お読みいただき、どうもありがとうございます。

    固有名詞は久住山以外、フィクションです(^^) 鳥の名前でそろえただけなのですが、意外といい味になりました。

    二人称視点って面白いですよね。

    二人称部分には「あなた」と「あなた」を観察し叙述する「話者」が存在します。ご指摘どおり、「あなた」がシノブで「話者」がカオルです。この話者「カオル」は最後の一人称の「私」です。

    二人称部分で、自分が登場した時にあたかも第三者であるかのように「あのひとが」「カオルが」と語らせると、シノブとカオルの関係を突き放して観察していると言いますか、カオルの心の内にある冷酷さのようなものがにじみ出る気がします。

    午後から登山というくだり、登山の経験があれば、ん? となるところですね(^^) バスで出会った登山者の大荷物は山頂に泊まるからですが、シノブの行動は正気を逸しています。まっとうな人間ではなさそう、というのをここで感じていただけたら成功ですね。

    『犬鳴き峠』はタイトルだけ聞いたことがあります。廃村が蘇るのですか? それはかなり興味を引かれます(^^)

    コメントと星でのご評価をありがとうございました。

    編集済
  • 佐砂井の郷への応援コメント

    雰囲気が良かったです。

    作者からの返信

    しきさま

    こんにちは。拙作をお読みいただき、どうもありがとうございます。

    テケリ・リ、テケリ・リと鳴く生き物は出ませんが、ひい、ひい、ひいと鳴く鳥が出ました。暗がりからこの声がかすかに聞こえてくるのも、おどろおどろしさがあるでしょうね。

    雰囲気が良かったとご感想をいただき、嬉しいです。

    コメントおよび星でのご評価をありがとうございました。


  • 編集済

    佐砂井の郷への応援コメント

    佐藤宇佳子さま、こんばんはーっ!
    最後、あれ? って思ったら、そうだったんですね。
    シノブは身代わりになる事を知っていたのでしょうか。ちゃんと服を着て、来た道を戻ろうとしてるから、やっぱり知らなかったのかな。

    でも、冷静にシノブの服を着るカオルは、こうなる事を知っていたのですね……。
    また、明くる年、立夏の前の十六夜が現れるとき、カオルは来てくれるのか。
    それともカオルの言う恋人はシノブではなく、身代わりになったシノブに感謝しつつも、その人と何事も無かったかのように暮らすのか。

    もし、後者なら、っていうか後者なのですね。
    恋人を亡くし、それでも一途なシノブと、生前から二股をかけ、自分が死んだ後シノブを利用するため、身代わりになる事を隠し、佐砂井の郷のことを教えたカオルとの対比。
    とても世界に引き込まれて、人のこころを深く考えさせてもらえて、面白いです。
    ありがとうございます。

    追記

    おはようございます。おー! 登山前からシノブは亡くなっていて……。

    ここからはボクの妄想
    {

    カオル(霊体の私)から見たあなた(生者シノブ)の登山を表現

    佐砂井の郷の伝説
    あの世の人が立夏の前の十六夜に現れ、生者があの世の者と触れ合うと、生者があの世へ、あの世の人が生者に。

    カオル
    生前、本命の恋人と遊びのシノブが居た。
    シノブに亡くなった愛しい人に逢えるとだけ伝えたておいた。そして、亡くなった。

    シノブ(あなた)
    最愛の恋人カオルを亡くしたシノブは伝説を信じ、佐砂井の郷へ来た。そして、最愛のカオルと触れ合う。その朝、服を着て帰路へ。
    しかし、月の入りとともに、三叉路で服を残しあの世の住人になってしまった。

    カオル(私)
    おかっぱ少女にシノブが触れようとした時「ふれてはいけない」は、触れてしまうと、シノブとおかっぱ少女で生者、死者が入れ替わると知っていて、カオルが生に戻れなくなるから。
    そして、カオル(私)は生者となり、三叉路のシノブの服を来て、シノブではない本命の恋人の元で末長く。

    シノブ
    あの世へ渡り、明くる年の立夏の前の十六夜にカオルが会いに来てくれることを信じて……。

    って、生前から死後までシノブの想いを罪悪感を持ちながらも利用するカオル。生前からただただカオルを愛し、あの世へ渡った後も信じるシノブ。ホラー。そんな読み方をしてましたー。
    }



    一度目、佐藤さんの意図と違っててもとっても魅力的なホラーで勝手に楽しめて、解説を聞いてもう一度読んで、おー! って納得して、さらに楽しむことができましたー。ありがとうございます^ ^

    作者からの返信

    矢口こんたさま

    こんにちはっ! さっそく拙作をお読みいただき、ありがとうございます!

    コメントを拝読していて、身代わりってなんじゃろな? と思っていたのですが、実はそれがとても大きな鍵であることに気づきました! ちょっとわくわくさえしました!

    さきに、ひとつだけはっきりさせておくと、「あなた」と呼ばれていたシノブは、来た道を戻る途中で消えました。これは比喩ではなく、目の前で消えていった、つまり、シノブはこの世のものではなかったということです。

    では、「保育士で、二度と会えない恋人に会いたがり、山を登ってきた」のは誰? なのですが、素直に取ると、すでに亡きシノブです。そのシノブの憑かれたような行動を描写(というか妄想?)していたのはカオル(私)と考えていたのですが、矢口こんたさまの「身代わり」で、気づきました。この行動はカオル自身の行動だととらえてもいいじゃないか、と。カオルが自分を俯瞰して二人称で語っている、と考えても成り立ちますね。物狂おしさがより強まるかもしれないです。シノブと再会する場面に少し手を入れる必要があるかもしれませんが。

    この構造は考えていませんでした。この可能性に気づかせてくださったこと、感謝します!

    コメントと、星でのご評価をありがとうございました。

  • 佐砂井の郷への応援コメント

    こんばんは。佐藤さま早速書かれたんだ! と思い、寝る前に拝読させて頂きました。

    二人称、不思議な体感気分を味わえますね✨
    山の中を歩いている様子、とても臨場感がありました。「トラツグミ」「ルミノール」と言った単語が登場するところが、佐藤さまらしい表現だなと読みながら感じていました😊

    亡き恋人との逢瀬……と思いきや、最後の「恋人の待つ町」という言葉に、ヒニヨルは混乱しました😵‍💫⁉️ 急にただならぬ空気がッ。色んなイケない妄想が頭の中によぎりました(笑)

    爽やかな春の物語、ではなくて、突如生温かい発情期のような春を感じました。……読書家では無いので、読み違い等していましたらすみません。
    幻想的な中に、生々しい情が混ざり合った美しさを感じました。読ませて下さってありがとうございます☺️

    作者からの返信

    ヒニヨルさま

    こんにちは! 早速拙作をお読みいただき、どうもありがとうございます。

    はい、イケない妄想をかき立てる、何ともへんてこりんな話を書いてみました。二人称のあいまいな雰囲気を感じ取っていただき、ありがとうございます。

    鳥はね、トラツグミだけでなく、もう三種類、登場しているんですよ( *´艸`) ルミノールの化学発光は、とてもきれいな青白色なので、お時間あったら検索してみてくださいね。

    亡き恋人との逢瀬であることは間違いはないのです。そしてカオルには恋人がいて、シノブに何度も謝っています。シノブはカオルの目の前で消えていきました。亡き人だったのはだれ? どうして死んだのだろう? そう言うあたりを妄想してもらえたら、と思います、はい。

    コメントと、星でのご評価もありがとうございました!

  • 佐砂井の郷への応援コメント

    こんばんは。

    「あなた」には、別の恋人が町にいたのか……。

    幻想的でいて、どこか生々しい。
    ホラーでもあり、泣きたくなる切なさもある。
    不思議な世界の、逢瀬でした。

    作者からの返信

    加須 千花さま

    こんにちは。早速『佐砂井の郷』をお読みいただき、どうもありがとうございます。

    あれこれ考えつつ執筆したので、構造がややわかりにくいなあと自分でも気になっていたのですが、最後の「シノブ」の呼びかけ以降はカオルの一人称なのです。ですので恋人がいたのはカオルです。保育士をやっていて山に登ってきて、最後は消えてしまった「あなた」は素直に取るとシノブということになります。

    わかりにくさの原因は、私の描写力がまだ未熟だからだと思います。精進せねば。

    「幻想的でいて、どこか生々しい」のご評価、とても嬉しいです。

    コメントのみならず、星でのご評価とレビューまで書いてくださり、ありがとうございました!