Another +1 Anri in wonderland "KIMINAGU" 20
えっ、アナタがタツコさんが言っていた噂のおじいちゃん? そういえばニュイにどこか似てるかも。声の感じとか。
〈似ていると言われればそうかもしれんのう。同じマスターに作られたんじゃから。……中身は一緒じゃしな(小声)〉
えっ、何か言った?
〈ま、まぁそれはええじゃろう。さてワシがこの姿で現れたのは、お主にはふたつの道を示したいからじゃ。ひとつは【魔王】様の敵アンリミテッドとして拳を交える道、そしてもうひとつは好きな男の隣に立って手を携える道じゃ。お主にはこちらのほうが望みじゃろう、アンリ〉
ど、どうしてソレを! まさかタツコさんが!
『私じゃないわ……それでなくても周りにはバレバレだっていい加減気付きなさいよ(小声)……まあとにかく、皆このままじゃいけないってずっと思ってたのよ。だから毛竹斎も味方になってくれるって言ってるの』
まさか本当に? 何かの罠とかじゃなく?
〈そこは信用せい。このまま行ったらユビキタス様も我ら下の者も苦しむだけじゃからのう。ただし最後はお主次第じゃ。嫌なら【物理の聖女】としてゲームを終えて、無事に帰れるようにしてやることも可能じゃぞ〉
ううん、それじゃあ何のために【きみなぐ!】に来たのか分からないよ!
ボクはダラダラただ生きたいわけじゃない。むしろ死ねるときに死にたいように死にたいと思って生きて来たんだ。タツコさんなら分かってくれるよね?
でももしその時が来たら、ボクの隣には円東寺クンがいてくれたらなんてコトも思っちゃう……だ、だってボクは円東寺クンのコトがす……あわわ、キャー!
〈やれやれ、こんなんで大丈夫かのう?〉
『それは今は置いておきましょう。まあだから余計に応援したくなるんだけど』
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