オタクがアイドルに変身魔法で

takechan

第1話 終わりの始まりは希望の渇望


 僕は佐々木ささき健太けんた。二十五歳。工場勤務七年。どこにでもいる普通のアイドルオタクだ。


 僕がアイドルにハマったのは中二の頃。インドア派だった僕の数少ない友人の一人、口中くちなか十一といち君にアイドルのライブに連れてかれた時だ。


 目立つのが苦手で本ばかり読んできた日陰に生きる根暗な僕とは正反対な、キラッキラの眩しい笑顔。初めて太陽を見たような衝撃を受けたんだ。


 それから僕はアイドルというものにハマり、休みの日には必ずライブに行くようになった。


 そして二ケ月前、僕は運命の出会いを体験したんだ。


 それはデビューより、破竹の勢いでファンを増やし、今や大人気となった僕と同い年の三人組ユニット、サンセットゾーンのセンターであり、僕の恋する相手。


 ユイちゃん、僕の天使、僕の女神!


 小さな顔、くりっくりの二重、腰まで伸ばした長めの綺麗な黒髪。その幼さの残る可愛い顔に似合わず、たわわに実った二つの果実。思わず舐め回したくなる、透き通るような長い脚。男の妄想を贅沢に全て注ぎ込んだかのような完璧な造形美。


 まさに夢と理想のハーピッセット‼


 千年二千年じゃ計り知れないような世界一の美女だと僕は胸を張って言える!


 そんな彼女に出会ったのは、今や伝説となったファーストライブのこと。


 いつものように気まぐれに訪れたあまり大きいとは言えないライブハウスで、みんな容姿は抜群に良かったがユイちゃんは初ライブいうこともあり、歌も踊りも少しぎこちなかった。


 それほど期待していなかったのかもしれないが、観客達もどこか冷めていたように思う。


 そんな時、突如停電が起きた。


 会場全体が真っ暗になり音が途絶えた。数瞬の静寂の後、誰かが叫んだ。


 それをきっかけに恐怖が伝染し、パニックが起きかけ、このままじゃ怪我人が出るかと思われたその時、


「黙って私の歌を聞けぇぇえええ‼」


 ユイちゃんが気迫のこもった声で叫び、マイクを勢いよく地面に投げ捨て、アカペラで歌いだした。


 それはアイドルソングとは思えない程に声を張り上げ、喚くような歌声だったが、徐々にメンバーの二人もそれに合わせて歌いだした。


 魂のソロから圧巻のトリオへ……


 恐怖は感動に、騒めきは歓声に……


 会場の熱狂と彼女たちの歌声に、脳を直接ぶん殴られたような衝撃を受けた。


 あの日から僕はずっとユイちゃんのファンだ。あの伝説のライブ以来、爆発的に人気を集め続けているサンセットゾーンだけど、僕は彼女達を応援し続けて、今ではファンクラブの会長にまでなった。


 ユイちゃん……彼女の声を聴く度に、彼女の姿を見る度に、好きの気持ちは膨れ上がっていく。


 何回も僕の彼女になった夢を見た……隣を歩くユイちゃんのやわらかそうな手を握って……ぷにっとした小ぶりなかわいいその唇に、そっと……


 あぁ今すぐにでも僕だけのものにしたい! でもそれはダメだ! 絶対ダメだ! ライブでいつもユイちゃんは言ってるんだ。「私、アイドルの中のアイドルになる!」って。


 アイドルはみんなの夢。彼氏なんか絶対つくらないよね。だって彼氏をつくるアイドルなんてアイドルじゃない、あんなものは所詮アイドルの真似事、本物のアイドルであるユイちゃんはそんな事しないよね、僕はわかってるよ。


 僕はユイちゃんの為ならなんだって我慢できるよ。だってユイちゃんの夢は僕の夢だからね!


 それにしても今日のライブも最高だった! ダンスの途中隣の子にぶつかってコケるっていうアクシデントはあったけど、何とかダンスを続けようと痛みを我慢して立ち上がったところは正直興奮しすぎて死ぬかと思った。


 やっぱりユイちゃんは本物のアイドルだ! 一生応援し続けるよぉぉおおお‼


 ポポポポポポーン、ポポポポポポーン――


 十一といち氏から電話だ。こんな時間になんだろう?


「もしもし健太いま暇? どこいんの?」


「もしもし、どうしたのこんな時間に? あ、それより聞いてよ十一といち氏! ユイちゃ……ユイちゃんがもうほんっと尊いんだが!」


「あー、新世界劇場ね。今日そういやライブだったな。そんなことより今からちょっと時間ある? すげーおもしろいの見つけたんだよ!」


「えっなになに? ユイちゃんの激レアグッズでも売りに出されてた?」


「違う違う、お前はほんっとユイちゃんばっかだな。まぁめちゃくちゃかわいいのは認めるけど、さすがの俺でもちょっと引くわ」


「ひどいなぁ十一といち氏」


「冗談だって。それより今から銀袋の駅前のファミレス来いよ! 遅刻厳禁な! 遅れたらお前のおごりだから! じゃ」


「あっ十一といち氏? ちょっと⁉ まだ行くって言ってないのに……」


 十一といち氏はいつも勝手だなぁ。自分勝手でどうしようもない奴だけど、まぁあんなんでも僕の数少ない友人だからなぁ。凄いものっていうのもちょっと気になるし、しょーがないなぁ。


 ファミレスの中に入り、十一といち氏を探す。おっいたいた。


 髑髏と英字の入ったシャツとダメージジーンズに、汚らしく染められたぼさぼさに伸ばした茶髪。眼鏡の度がきついからか、目が不自然に大きく見える。


 全体的にガリガリで、普段から碌なものを食べてないことが分かる。口中くちなか十一といちとはそんな男だ。


 やっぱり角だ。なぜかいつも一番奥の角に座るんだよなぁ。


「やぁ、お待たせ十一といち氏。いつも角の席だから見つけやすいよ」


 皮肉を込めてそういうと、素っ気なく「うっせ」と返された。


「それで、急にこんなところに呼び出して一体何なのさ。せっかく人がライブの余韻に浸ってたっていうのに」


「そうそう! 一週間くらい前かな、テキトーにネットしてたらさぁ面白いもん見つけたんだよ!」


「なに? またジュニアアイドルの剥ぎコラ?」


「違う違う、それ見てたのは昨日……」


「ペッ! このロリコンが!」


「じゃなくて! とにかくこれ見てみろよ!」


「ほほぅ、それは新しい自作PCですかな?」


「ああ! 一昨日完成したんだぜ! スゲーだろ?」


「なかなか細部まで拘ってますねぇ、今日はこれのお披露目会ですかな?」


「それもあるんだけどな、ヤバいのはこっち! とにかくこのページ見て」


 十一といち氏はノートPCを開いて二人で見れるように置いた。昔からPCやネットに強くて、よくこうやってダークウェブからヤバいネタを仕入れてくるんだ。


 今回は何を見つけたのやら……


「なになに? 変身魔法販売所? なにこれ?」


「お前何かになりたいと思ったことはないか? 人でも、物でも」


「そりゃイケメンになりたいとか思ったことはあるけど」


「そうだよな! なりたいよな! イケメン! なれるんだよ! イケメン!」


「え?」


「ちょっとこれ見て!」


 そう言ってスマホに写真を表示した。そこにはチョーかわいい女の子と、細マッチョのハリウッド級爽やかイケメンとの、ホテルでのイチャイチャツーショットの数々が映っていた。


「ん? どれどれ…………っっっっっっっってこれ新人女優の森田梨乃じゃん‼ 熱愛発覚ですか? ……はぁ~えちえちですねぇ。この竿役の男は誰ぞ?」


「そ、れ、お、れ!」


「は? カフェオレ?」


「だからその写真の男俺なんだよ!」


「またまた御冗談を。こんなイケメンが十一といち氏なわけ」


「変身魔法でイケメンに変身してチビッターでナンパしたら、まさかのオッケーでさ。一緒に飯食って酒飲んで、その後ホテルでハメ鳥セップスしてきた‼ いやぁ二十五年の人生の中で一番興奮したわ! 俺が童貞だって言ったら、「フフッ可愛い……私童貞君大好きなの」っだってさ! 生まれて初めて童貞であることを喜んだぜ! まぁもう童貞じゃないんだけどな! しかも彼女、イった後に耳元で「愛してる」なんて言ってきてさ、いやぁ~愛っていいな! 最高だったよ‼」


「ちょっとちょっと十一といち氏! 流石に冗談きついっしゅ!」


「これ見てもまだそんなこと言えるか?」


 そういって見せてきたのは、十一といち氏の部屋で十一といち氏の服を着ていろんなポーズで自撮りをしている例のイケメン。


「は? え? これ十一といち氏の部屋じゃん? え、なにこれ? どういうドッキリ?」


「だから俺だよ! 変身魔法でイケメンになったんだよ!」


「お……おおおおっ……おおおおおおおおおおおおおおおおお‼ 」


「やべーだろ?」


「ヤバすぎるっぴ十一といち氏‼ くぉ~、れ、は、世紀の大発見でありますぞ!」


「だろ? サイトのリンク送ってやるからさ、お前も使ってみろよ!」


「心の友よ!」


 僕は興奮と嬉しさのあまり十一といち氏に抱き着いた。


「ははは! 暑苦しいぜ豚野郎! もっと褒め称えろ」


 十一といち氏もノリノリだ。そこにウェイトレスさんがやってきた。


「あのーご注文はお決まりでしょうか?」


 店員さんは若干引きながらも、すぐに完璧なスマイルで聞いてきた。


「ひゃい! あ、えっ……その……あ、えと……アメリカン……ホット二つ……」


「アメリカンコーヒーホットがお二つですね。ご注文は以上でよろしかったしょうか?」


「は、はい……以上で……」


「かしこまりました」


 ウェイトレスさんは颯爽と立ち去っていく。気まずい空気が僕たちを包んでいた。






 家に帰った僕は早速例のサイトを開いた。


 サイトにはこう書かれていた。


変身魔法販売所

日々生きていく中で、ふと何か別の物に成りたいと思ったことはありませんか?

例えば、もっとかっこよく成りたい! だとか、もっとかわいく成りたい! はたまた好きなあの人に成りたい! などなど――

私たちはそんなあなたの夢を叶えます。

まずはお試しパックからお買い求めください。


お試しパック二回セット 4980円

プレミアムパック四回セット 9800円

スペシャルパック六回プラス一回セット 29800円

利用規約と注意事項をよく読んでからご購入下さいませ。


 あー利用規約ね、どうせ読んでもわかんないしパスパス。ソシャゲでもなんであんな意味わかんないやつ読ませるんだろうね。あんなの誰もちゃんと読んでないでしょ。僕も最初スマホ買った時はちゃんと読もうと思ったけど、それも十分で諦めたよ。


 にしても怪しい……怪しすぎる。こんなの買う奴いるの? まぁいたんだけど。でも実際見てしまったんだからもう疑いようはないよね。ふふっ、ここは贅沢に一番高いスペシャル七回パックを買っちゃえ‼


 ポチッ


ご購入ありがとうございました。

これで契約は全て完了しました。

使い方はマニュアルからご覧ください。


 どれどれ、あっこれか。


お買い上げありがとうございました。

変身魔法は既にあなたの中にインプットされています。

人でも物でも成りたい姿をイメージして(ヘ・ん・し・ん)と心の中で唱えると発動します。

変身は数秒で完了します。

元の姿に戻りたい時は元の自分の姿をイメージして(へ・ん・し・ん・か・い・じょ)と念じれば元の姿に戻れます。

それでは良き変身ライフを。


 なるほどそんなに簡単に変身できるのかぁ。回数は七回、ここは何に使うか慎重に考えないとね。


 ここでイケメンになってユイちゃんに会いに行くという安直なことはしない。なぜかって? 僕はファンクラブの会長、つまりオタクの鑑だからね。


 いきなり押しかけて多忙なユイちゃんに迷惑をかけるようなことはしないんだ。超気の回る、コミュ力の権化のような男だからね。


 決して女の子とうまく喋れないとかそんな下らない理由ではないのだ。


 そうだ! 人じゃなくて、物に変身しよう! それで日々疲れているであろうユイちゃんを癒してあげよう!


 そうと決まれば行動あるのみ。






 ということで、ユイちゃんの住むマンションの部屋の前に来たお。


 べ、別にストーカーとかじゃなくて、ファンとして推しの住所くらい知ってて当然だよね。


 ストーカーなんてクソだよ! 推しを困らせて何がオタクだって声を大にして叫びたいね!


 僕は決して彼女の邪魔になるようなことはしないよ。むしろ助けになりに来たんだ。変身魔法は何にでも変身できるらしいからね。きっとユイちゃんを喜ばせれるよ。


 それじゃとりあえず中に入りますか。


(へ・ん・し・ん)


 みるみるうちに体が小さくなっていく。数秒後には完全にユイちゃんの部屋のカードキーとなっていた。


 ピッ


 錠を開けると、再び元の姿に戻るためにまたキーワードを念じる。元に戻る時は確か……


(へ・ん・し・ん・か・い・じょ)


 今度は体がみるみると大きくなっていき、数秒後には完全に元の姿に戻った。


 うん、ちゃんと元の姿に戻れたみたいだね。


 僕は悠々とドアを開け部屋の中に入った。


「おじゃましまーす」


 すーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーー。


 んんんんんんんいいいい匂い‼


 これがユイちゃんの部屋の匂い。お日様の照り付けるお花畑に全身を包まれたかのような気持ちだよ。


 すーはーすーはー……はっ! 変態か僕は! 生まれて初めて入った女子の部屋についテンションが上がってしまったよ。落ち着け僕、深呼吸だ。


 すーはーすーはー……ぅんん……すーはーすーはー……さいっこう……


 さて、深呼吸をしたら大分落ち着いてきたよ。とりあえず部屋を散策してみますか。


 ユイちゃんの部屋は八畳の1LDK、女の子独り暮らしには十分な広さだね。家具は必要最低限。その代わりと言わんばかりに、辺り一面所狭しと置かれたアイドルグッズに壁掛けポスター。それらはきちんと整頓されて並べられていた。


 凄い! 僕でさえ持ってない激レア限定グッズがごろごろ置いてある! ああ……ユイちゃんは本気でアイドルが好きなんだなぁ。


 さてさて、一通り物色したしそろそろ何に変身するか考えないと。


 あ、そういえばこの前ラジオでお気に入りの電動歯ブラシが壊れたって言ってたなぁ。


 ふふっ良いこと思いついた!






***






「ただいま~」


 はぁ、今日もライブ疲れたなぁ。憧れて始めたアイドルだけどこんなに大変だとは……


 毎日朝から晩までレッスンレッスン。テレビもラジオもアイドルらしく振舞うの超大変だし、まぁ最近は慣れてきたけど。


 明日は握手会とラジオか、ラジオはテキトーに喋ってるだけでいいから楽なんだけど、握手会、あれが一番嫌だわ。


 なんでアイツらあんなにキモイの? 息荒いし臭いしキモいしベタついてるし、絶対風呂はいってないじゃん。


 明日もあいついるのかな。いるんだろうなぁ。皆勤賞だしなぁ。あのファンクラブ会長の佐々木とかいう奴。


 あーーーーもう!


 あーいう「俺、他のオタクとは違いますから」みたいな雰囲気出してる系のやつが一番きついんだよ!


 握手会には毎回先頭に並んでるし、一日に何回も来るし、テンパっておんなじ話ばっかりするし、そんで毎回毎回「ユイちゃんのことは僕が一番わかってるからね」ってもうほんっっっっとキモイ! シね! 太客じゃなかったら出禁だよあんなキモイ奴!


 あーもう無理……もうアイドルやめようかな……………………ダメダメ、弱気になってる私! 何の為にアイドルになったんだ! 頑張れ私‼


 今日はきっと疲れてるんだ。とっとと歯磨いて、風呂入って寝よ。


 あ、そういえば電動歯ブラシ壊れてたんだった。洗面所に入ってふと思い出した。疲れてんのにまた普通の歯ブラシでシャカシャカ磨くのか……


 クソっ何でもないことでも腹が立ってくる。


 ん? あれ?


 私、新しい歯ブラシなんて買ってたっけ? 世界一の柔らかリラックス歯ブラシ……ってなんだこれ? まぁいっか、デザイン可愛いし、どうせ電動買うまでのつなぎだしね。


 はああぁぁぁ……きもちいいぃぃぃ……


 何これ……何この感覚……


 柔らかい毛先がそっと歯と歯茎に触れる感覚が天に昇る程に気持ちいい……


 こんな歯ブラシあったんだ!


 気づくともう三十分も磨いてる。おっと、そろそろお風呂入らないと。






***






(へ・ん・し・ん)


 僕は洗面所に入るなり、なるべくかわいいデザインをイメージして歯ブラシに変身した。


 そう、ユイちゃんはお気に入りの電動歯ブラシが壊れて悲しい思いをしているだろうからね。僕が世界一の歯ブラシになってユイちゃんの綺麗なお口をさらに綺麗にしてあげるからね。


 愛しのユイちゃん、ふふっはやく帰ってこないかな……


 ガチャ


 か、帰ってきた!


 はぁはぁ、き、緊張するなぁ。


 いくら変身してるとはいえ生のユイちゃんの気配を感じるだけで心臓がバックバクだよ。


 あああああああああああ‼ 洗面所に入ってきた!


 ユイちゃんだ! 生ユイちゃんだ‼ かわいいかわいいかわいいかわいい!


 いやぁぁあああああああ‼ ユイちゃんが僕を持ってる‼ 普段マイクを握ってる小さなおててで! この僕を‼


 Foooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!


 ユイちゃんの口の中に入ってる! 僕は今ユイちゃんの口の中に入ってるぞぉぉおおおお!


 真っ白で形の整った綺麗な歯と、ぷにっとした赤みが可愛い歯茎を僕が洗ってるぞぉぉおおおお!


 これってもうキスだよね?


 え……もしかして……でぃ、ディープキッス⁉


 ぅをぉぉおおおおお!


 僕の体がユイちゃんのお口の中で擦れて……きもっっっっっっっってぃぃぃいいいいいい‼


 ユイちゃんが僕でお口を磨いてる! この僕が神聖なユイちゃんの口を綺麗にしてるんだーーー‼


「ふんふふんふふーん……」


 ……おっと、あまりの興奮に意識が飛んでたみたいだ。


 パジャマ姿のユイちゃんが鼻歌交じりにドライヤーで髪を乾かしている。凄くご機嫌みたいだ。


 体からは湯気が上がり、頬には赤みがさしている。肌は普段より一層瑞々しさを増していて、濡れた髪からは風呂上りの女の子特有の甘い香りがふわりと漂ってくる。


 それにしても、風呂上がりのユイちゃんもかわいいなぁ…………ん? 風呂上がり⁉


 しまったぁぁあああ‼ ユイちゃんの丸裸イベントを見逃したぁぁああ‼ 僕はなんて失態をしてしまったんだ……


 好きな子の裸を見逃すなんて男として恥ずかしい!


 よし! リベンジだ! 明日、絶対にリベンジしてやるぞぉぉおおおおお‼

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